標高1120メートルの高原にある長野カントリークラブは
昭和40年7月10日開場というから50年以上の歴史を持つ
長野県内では屈指の名門コースだ。近くには飯綱高原スキー場があり、
11月頃から3月頃までの5ヶ月位はクローズになってしまう。
コースは飯綱コース、戸隠コース、高妻コースの27ホールある。
設計は富沢誠造氏。氏が設計したゴルフ場は
千葉カントリークラブ川間コース、藤ヶ谷C.C、府中C.C、
白河高原C.C、高坂C.C、日本C.C、皆川城C.C、
栃木C.Cなど枚挙にいとまがない。
又氏はグリーンキーパー出身ということで、
常にグリーンやコースの事を頭に入れていたことから、
管理のし易いコースが特徴となっている。
フロントとロッカールーム、1Fにはラウンド前の打合せ
又朝の軽食処として利用できる明るく広々としたラウンジがある。
昔、知人から長野に来たら是非プレーをと幾度も勧められた当コース。
一度はプレーしてみたいと思っていたのがようやく実現した。
冬季オリンピックが開催された地だけに、
雪対策の為か乾燥室が関東のコースと比べて、やけに広い。
打放しの練習場は270ヤードで16打席ある。
レストランは27Hのコースだけに結構広い。柱、梁も
その当時の設計ポリシーか、剥き出しの打放し状態。
入った所にあった水槽には鮎が何匹も泳いでいると思ったら映像であった。
写真で撮ると一目瞭然だが、実際は勘違いしてしまう程、よくできていた。
これが食事メニュー。ゴルフをやらない人は金額が
随分高いと感じるでしょうが、ゴルフ場とはこんなものなのです。
ここは相対的に安い方だと思います。
長野といったら、信州そば、戸隠そばということでそば御膳1,500円を注文。
天ぷら盛りとミニねぎとろ丼がついていた。
期待したそばは期待はずれ、ウエイターさんに「どこの手打ちそばですか?」
と聞いたら、山の下の製麺所のですとのこと。ガックリしてしまった。
キャベツの産地嬬恋高原の近くの草津のゴルフ場にもあったが、
ここもキャベツ千切り食べ放題。ドレッシングの付いてこれは旨かった。
レストランの壁には1998年開催された第18回長野オリンピック
冬季大会の懐かしいポスターが飾ってあった。
あれからもう20年も経ったのだナー。
歴史の古いカントリークラブなだけに、ビィンテージゴルフクラブ、
珍しいゴルフボールが展示してあった。
キャディさんからは晴れると遠くに北アルプスが見えて
本当に綺麗ですヨと聞いていたが、クラブハウス内に
その写真が飾ってあり、一目見たらきっと感動するだろうなと思った。
戸隠コースのスターティングホールには立派なリンゴの木が
数本あった。これは信州長野ならではの光景で、キャディさん曰く、
種類は紅玉で食べられるもの、お客さんは自由に採れて
家に持ち帰ってマーマレードジャムを作ると言っていた。
この日は空気が高原特有のヒンヤリしたとても気持ちの良い
晴天日で所々にこの白いヤマボウシの花が美しく咲いていたのが印象的であった。
高原の樹木といったら白樺の木。コースの色々な所に生えていて思わずパチリ。
樹齢60年の唐松林と白樺でセパレートされた
高妻コースから見えた飯縄山。標高1917mの山だが
ゴルフ場自体が1120mあるので、目の前に見えても
それ程高い山には見えない。
ギザギザした個性的な山が標高1904mの戸隠山。
信州百名山および北信五岳(妙高山、斑尾山、黒姫山
飯縄山、そして戸隠山)の一つだ。
水蓮の花が咲く池越えのショートホール。絵葉書の様に美しい。
ここは戸隠山に向かって打つ高妻コースだが、他になだらかな
自然のアンジュレーションを生かしたフェアが広く
ゆったりしたコースの飯綱コース、全体に広くゆるやかな起伏で
樹木でセパレートされた戸隠コースがある。
できれば晴れた秋、リンゴが実った頃、
もう一度来てみたい素晴らしいゴルフコースであった。