いわき市小名浜に所在する水族館、ふくしま海洋科学館
(愛称はアクアマリンふくしま)は平成12年7月に開館した。
「海を通して人と地球の未来を考える」というタイトルのように
海洋科学館や環境水族館という名目のごとく
観光施設の要素に加えて教育施設の側面も持ち、
水生生物の環境事業も行っている。
アクアマリンふくしまは、福島県沖合に現れる「潮目」がテーマ。
ここは黒潮と親潮が出会う潮の海だからです。
自然や環境を再現し、さまざまな体験が出来る水族館だ。
観覧時間の目安は1時間30分から3時間かかる。
これは「わくわく里山・縄文の里」の案内図。
メインゲートを入ると最初に縄文広場に出る。
ここはわくわく里山・縄文の里のエリアだ。縄文人が活用していた
自然環境を再現している。渓流と河原、滝もあり、山、湿地へと続く。
縄文の環境のシンボルとして、絶滅させてしまったニホンカワウソの
代理として、ユーラシアカワウソが展示されているが
その足跡がジョークで床に描かれていた。
クウェート・ふくしま友好記念日本庭園の一角には秋の七草。
ススキと萩が咲いていた。萩は草かんむりに秋と書く、
まさに秋を代表する花の一つ。ススキは別名,尾花とも言う。
いよいよ水族館の入口だ。アールになったガラス天井の
大空間が迎えてくれる。ものすごい迫力の建物だ。
エントランスホールから続く通り、そして建物本物のコンクリート
打放しもガラス天井に合せてアール空間が続く。この建物は施工者にとっては
技術を要し、苦労が多い建物だったのでは?
海、生命の進化コーナーは現在に生き残っている水の中の
「生きた化石」を紹介している。シーラカンスの貴重な解剖標本をはじめ
世界で初めて撮影された稚魚の水中映像なども公開されている。
ふくしまの川と沿岸コーナー。ここでは福島県で見られる
さまざまな水辺の自然を再現している。
ここは潮目の海のコーナー。海を象徴する大水槽の最上部で
黒潮水槽と親潮水槽が二つの海流の出会いを表している。
北の海の海獣・水鳥コーナーにいたコミカルな鳥のエトピリカ。
この鳥の全身を撮ろうとしたがタイミングがあわず、
コミカルな尻だけになってしまった。
この巨大なアールの建物のインパクトが強く職業的な意識で
今度は2階から撮ってみた。さぞ施工は大変だったろうナ!
熱帯アジアの水辺コーナー。
サンゴ礁の海コーナー。
このコーナーが当館の一番の売りか。黒潮の流域(右側)と
親潮の流域(左側)が合接する「潮目の海」の
大水槽(総水量2,050トン)その潮目を表現した三角形のトンネルは
世界でここだけ。力強く泳ぐ黒潮の魚たちと
豊かな親潮の生き物を見ることができる。
潮目の大水槽の前には魚を見ながら、お寿司を食べることができる
寿司処「潮目の海 HAPPY OCEANS」がある。
これはすごい発想のレストランだとびっくり仰天してしまった。
ここでは資源量の安定した「ねた」を中心に提供しているとか。
鶴岡の水族館に続いて又々クラゲの水槽。真ん中の丸柱が気に成る。
水深200M~1000Mでは微弱な光が届いており
ほの暗い様子からトワイライトゾーン(薄明帯)とも呼ばれている。
そこをサンライトゾーン、トワイライトゾーン、ミッドナイトゾーンの
3つに分けて展示している。このタラバガニはミッドナイトゾーン。
お土産物売場のミュージアムショップウミノスも
高い円柱の空間の中にあり、開放的で素敵なショップの雰囲気だ。
遅きながらこれが全館の総合案内。ここまででおおよそ半分程しか
来ていない。巨大な水族館であり、コンテンツもてんこ盛りなのが良くわかる。
ガラス張りの展望台からは眼下にアクアマリンえっぐの白い建物をはじめ
小名浜港、遠くは太平洋まで見渡せる。
正に絶景のしかもお洒落な展望台だ。
アクアマリンえっぐエリアはさまざまな体験コーナーがある。
ここは釣り体験コーナー。釣った魚はその場で食べることができる。
ここは釣った魚を自分で調理することができる体験スペース。
又炭火焼体験やかつお節削り体験もできる。
アクアマリンえっぐの建物意匠が又素敵だ。水辺に張り出した
白い逆台形の建物が少しずつずれて並んでいる。
そしてこの丸いトイレブースは何なんだ。
蛇の目ビーチにあるRUN RUNはまとPICH PICHいそ。
海辺の自然を再現し、裸足で遊べる屋外施設だ。
こちらはキッズビオトープ。この中にあるBIO BIOかっぱの里は
昔懐かしい里地の水辺の環境を再現している。
再度気に成った展望台。アクアマリンふくしまの建物のポイントは
ガラスとコンクリート放しとアール(曲線)だと思う。
改めてとても印象深い建物だと感じた。
アクアマリンふくしまの隣にある「いわき・ら・ら・ミュウ」
ここは海と魚のフードテーマパークだ。厳選された安全・安心な
商品を取り揃え、生活により身近により快適になった
うわき・ら・ら・ミュウ。おさかなゾーン前には
大型アーケードを設置し天候を左右されず買物を楽しめる、
ここは中央から左右2つに売場が分かれている。
この施設は1997年7月25日に開業した。
駐車場は430台と大型だ。
おさかなゾーンには鮮度品揃え、価格の三拍子が揃った
お店が6店舗ある。そして海の幸をセリ市気分で買い物ができる。
いわき名物「うに貝焼き」500円、かにグラタン300円の実演売りをやっていた。