記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

スティーブン・C・ミーラー監督「スクリーム・オブ・バンシー~殺戮の妖精~」

2013-03-10 23:03:50 | サ行
タイトルから漂うB級臭。
ジャケットなんかもっとB級臭しかしない。

ストーリーはとてもわかりやすいです。
開けちゃいけない箱が出てくる→うっかり開ける→封印を解いてしまう→背景が明らかにされる→もう一度封印する。
ありがちですね。とてもありがちですね。

ちなみにバンシーとは、こいつが現れると誰かが死ぬ、みたいなアイルランドの妖怪です。
ハリポタ第四作目に出てきてましたよね。

ジャンルはホラーなんですが、全然怖くなかった。背筋が凍る映画を観たいと考えている人はきっと満足できないでしょう。
主人公の教授のお姉さんと、その娘は可愛かったね。あとは今一つ。
黒幕はバンシーが封印されてた箱を発掘した元教授らしいんですが、彼がなぜバンシーを必要としていたのかはよくわからないまま。
終末論者ってのはわかったけど、バンシーを武器として使いたいとかなんとか…そのあたりがよくわからない。
意思疎通もできないような代物を武器にしても意味ないだろうに。

残念なのは、マスク(特殊メイク?)が安っぽいところ。なんだろう。絶叫系とグロ系を目指したかったんだろうけど、どちらにもなりきれてなかった感はあるかな。若干気持ち悪いシーンが出てきますが、バイオハザードを平気で観ることのできる人なら問題なく観れます。
最後のバンシー斬首後の胴体がひどいぜ。どう見ても作り物ってわかってしまう。あのラストシーンをもっとうまく見せることができれば、良かったんだろうなぁ。なんて偉そうなことを言ってますが、私はホラーが苦手です。

蛇足ですが。
バンシーは基本的に老婆として現れるらしいんですが、たまに少女とか妙齢の女性とか、いかにも人を引き付けるような外見で出てくることもあるそうです。
せっかくだから妙齢のバンシーも観たかったなぁ。というか、そこは見せてほしかったなぁ。