記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

スティーブン・ポリアコフ監督「ヒトラーコード39」

2013-12-11 21:05:32 | ハ行
ヒロインが割と美人

スティーブン・ポリアコフ監督「ヒトラーコード39」。1939年イギリスを舞台にしたサスペンス映画。
ヒューマンサスペンスだな。戦争と政治の狭間に迷い込み、巻き込まれた一人の女性のお話。
父ちゃんは力のある政治家、弟は外務省職員、妹は宮廷勤めという華麗なる一族の一人(でも養子)の主人公が、父の物置から謎のレコードを発見して…というストーリー。このレコードがなければ、姉はただ一人何も知らず幸せに生活していたんだろう。
ただ、ただこのレコードを発見してしまったばかりに、友人や恋人が死んでしまって、家族から軟禁状態にされ…。
だんだん人間不信になる映画だった。誰が味方で誰が敵なのか。少なくとも家族(と思ってた人たち)は母を除いて敵に近い存在だったのかね。味方に軟禁されるってのもどうもね。
主人公が狂気と不安に追いやられていく様がリアルで怖かった。というかあの妹怖すぎるぜ!不思議ちゃん系美人。絶対あの妹が主犯格で何かやらかすって思ったもん!あれだ、「くまちゃんと遊ぶの~♪」とか言ってテディベアの首をねじ切りそうなタイプ。
熱中すると主人公と一緒に不安の渦に巻き込まれてくぜ!ラストだけどうしたかったのが良く分からなかった。家族ならだれでも良いから再会したかったのかしら。それとも死んだと思われていたところに突如現れて、顔も良く覚えていないような親戚を逆に不安に追いやりたかったのかしら?よく分からん。当の本人の口から真相を聴きたかったというのはあるんだろうけど。
借りて観ても損しない映画ではあるな。時間も適当だし。

そして今回特に蛇足がない。
あえて言えば、1900年代前半の洋装って素敵よね。私好きだわ。