記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ミロシュ・フォアマン監督「アマデウス」

2013-12-22 16:29:50 | ア行
クリスマスだし華やかな映画を観たかったの。

ミロシュ・フォアマン監督「アマデウス」
絢爛豪華な男たちの戦いとでも言ったところか。男だって嫉妬するのよね。しかも今まで「高潔・勤勉」を貫いてきたというのに、
相手は自分より下品で怠慢であり、なのに自分の愛する音楽の才能には恵まれている、という。
半分狂ったような老人が自分の過去とモーツァルトとの確執について滔々と語る。そしてそれが真実かどうか知るすべはない。もしかしたら主人公サリエリの妄想かもしれないものね。その可能性だって否定はできない。
そういう狂気があったな、全体的に。

サリエリも決して才能がない人ではない、むしろ指導者として非常に優れた力を持っている人のようだったし、時代が悪かったとでもいうのかな。サリエリがプロデュースすればモーツァルトはもっと伸びたのかもしれん、とは思った。ifについて語るのは趣味ではないのでこのあたりでやめておくが。
サリエリ役の人の演技好きだわ。あまり映画とかには出ていないようで残念だけど。他の作品も観てみようかしら。

音楽家がテーマだけあって、音楽が豪華。バスーンの音色おいしいです。そういえば、吹奏楽部だったとき、自分の音を聴いてみたことってなかった気がする。モーツァルトのオペラをつまみ食いできるのでそれも美味しい。「フィガロの結婚」なんて、曲だけは知ってるけどどんなストーリーかいまだによくわからないしね。どうしてこの作品ができたのか、少しだけではあるがわかるのでそれも面白い。


蛇足
モーツァルト夫人役が妙に美人。かわいい。