記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ベン・スティラー監督「LIFE!」

2016-10-31 22:15:20 | ラ行
これくらいの思い切りが人生には必要かもしれない。

ベン・スティラー監督「LIFE!」
この人監督もやるのかよ!って驚きはある。出演作はベタだけど「ナイト・ミュージアム」と「ペントハウス」は観た。
序盤は主人公ウォルターの妄想を見るのが楽しい。ちょっと病気なんじゃないかと思うくらいの妄想癖。妄想している間は本当に自分の世界というか、無我の境地にいるからね。周りのこと全無視だからね。

ウォルターが思い切ってからが面白い。
見つからないネガを探しにニューヨークから思い立ってグリーンランドまで!思い立つ距離じゃないとは思うけど、神様も自分から動く人にはちょっとだけ手助けしてくれるのね。ちょっとずつウォルターとウォルターを取り巻く世界がかみ合って、物事が進んでいく感じが気持ちいい。
うん、とても気持ちいい。

たまに、たとえば仕事でどこかに出かけているときに、「このままこの電車に乗って、旅をしてみたい」と思うことがあるんだが、ウォルターがそれを叶えてくれた(ウォルターは仕事だったけれども)。
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう。それが人生の目的だから」というLIFE誌のコピーのとおり、ウォルターは世界を見て、危険な場所でも恐れず進んでいった。彼の目的を達成するために(ここ重要)。ちゃんと目的も達成するしね。
仕事に追われるだけが、リストラにおびえるだけが人生じゃない。世界はとても広いのだから。
大きくても小さくても、一歩を踏み出したことに変わりはない。逆に言えば、踏み出せば、世界は変わる。

…なんかちょっといいこと言っちゃったぽい。
多分、この映画を学生の時に観ても、ふーんって言って終わりだったと思うんだよな。働いている今だからこそ、現実とか、憧れとか、そういったものが入り混じって、余計に面白く見せているんだと思う。

ちなみに、LIFEは本当に休刊しちゃってるようで、写真はオンラインで見られるようになっているらしい。

http://time.com/photography/life/


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