記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

リチャード・グレイ監督「The LOOP」

2015-03-28 18:39:04 | ラ行
あえてサブタイトルは伏せておく。

リチャード・グレイ監督「The LOOP」
以前「トライアングル」を観た身としてはあの時のドキドキ感をまた味わいたくて観ちゃったわけですが、おとなしくもう一度「トライアングル」を観ておいたほうが良かったかもしれん。

大学生7人組が親戚の別荘(森の中の湖畔のそば)に遊びに行くんだが…というのがプロローグ。もうね、「若者」が「湖畔のそば」の「別荘」に…というキーワードだけで死亡フラグ立ちまくりの嫌な予感しかしない。

ループするってことは、「トライアングル」並に何回も何回もループして絶望し…的な展開を予想していたら、一回しかループしないの。この映画のつまらないところってそこなんだと思う。

ここからだいぶネタバレを含むんだけど、
別荘のそばの坑道に探検に行くんだけどさ、その中の小部屋に「これが一回目」って書いてあるの。
つまり、主人公(これがまた気が弱そうな男)がキーマンなんだけども、主人公悪戯で仲間に小部屋に閉じ込められる(おそらくここでよっぽど死の恐怖を味わって仲間に不信感しか抱かなくなったと思われ。精神的な問題で薬飲んでたみたいだし。)→ループ後、ループ前の自分に「あいつらは信じるな。お前は2回閉じ込められる。証拠は残しておいた」って警告する。その証拠が「これが一回目」というメッセージなんだが。
ここなんですよ。たとえば、この映画が複数回ループしてる状態で、この小部屋に「これが一回目」「2回目だ、まだわからないのか?」「3回目だ。言っただろ?」みたいな感じで警告文が増えてるとたぶんゾクッとしちゃうわけですよ。

あとね、何でループしてるかがわからない。思わせぶりなだけで出てこない。「トライアングル」は、主人公の女性の執念というか怨念というか、どうしても結果を変えたい…的なところがラストで透けて見えてきた感があるけど、この映画は何がしたくてループしてるんだ?って感じ。磁場の影響、で片づけたいのかもしれんが、なんというか、主人公が仲間のことが憎くて憎くて頭の中で何度も何度も殺しちゃってるのか?彼女だけは大切みたいで直接手は下してない(結果的に殺してるけど)し、女性は殺せないみたいだし。甘いっちゃ甘い。
どうせなら、冒頭に出てきたインディアンの男が実は何か仕掛けてるとか、せっかくウロボロスを話題に出したんならもっと活用するとかすればよかったんだよ。

というわけで、私は「トライアングル」をおすすめします。
あれ、別の映画の話になってる?


蛇足
仲間のうちに超飲兵衛のヤク中がいるんだが、こいつが途中から超まともになって笑った。

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