記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ウェス・アンダーソン監督「グランド・ブダペスト・ホテル」

2014-06-08 22:25:59 | カ行
この監督さんの映画は2本目。

ウェス・アンダーソン監督「グランド・ブダペスト・ホテル」
なんか賞を獲ったとかなんとか聞いて、あとポスターが可愛らしかったので、観てきた。
好みなようで好みではないような…うーん。

全体的にかわいらしかった、というか、なんとなく絵本を読んでいるような気分になった。ポップな色使いと展開の速さがそう思わせたのかな。
ってか主人公グスタフってクズだよね?クズですよね?割と渋めのおっさんだけど、ババ専って時点でもう無理だわー駄目だわー。
でもそのグスタフがババ専だったからこそゼロは僥倖に恵まれたと考えると、うーん。
かつてグスタフに師事(というか体のいい小間使い状態?)したゼロ=現ホテルのオーナーの昔語り(でもそれも実は昔語り)なんだけどさ、結局このグスタフって本当に存在したの?って思いたくもなる。全部ゼロの想像でした!って言ってもおかしくないくらい、いろいろな要素がぎっちり詰まってる。恋愛あり胸躍らせる脱獄劇ありと、ね。でも基本はコメディだからね。胸躍らせるって言っても限度はあるが。
爆笑はしないけど時々クスッとなる映画。wiki先生曰く、この監督さんって「ダージリン急行」の監督だそうで、それを知って納得したわ。言われてみれば、全体的な雰囲気が似てる。
戦争前(中?)の不安な空気を醸し出しつつ、でも笑えるんだよな。泣きたくなったシーンもあったけど。血はだめなんだよ血は…。

グスタフ役のレイフ・ファインズ、グスタフのひげのせいで気づかなかったけど、名前を言ってはいけないヴォルデモードの人なのね。イメージが違いすぎてそれもクスッとなったわ。


蛇足
「少年と林檎」がそれほどまでに良い絵だとは思わないが…そのあとに掛けられたあの絵、「ドグラ・マグラ」の表紙だよな…?

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