記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ロブ・マーシャル監督「イントゥ・ザ・ウッズ」

2015-03-22 08:33:16 | ア行
バカ(王子)と巨人とファンタジー

ロブ・マーシャル監督「イントゥ・ザ・ウッズ」
ジョニデ観たい娘とベイマックスでディズニーに味を占めた母の意見が一致したから観てきた…けど……、公開2日目の映画にこれを言っていいのかどうか悩むけど、まぁ今一つ。
どうでもいいけどロブ・マーシャル監督の映画は2作目。「シカゴ」以来。

個人的には、シンデレラのストーリーが大人向け、というか、足切られて目を潰されるバージョンだったのに好感が持てた。あとパン屋の奥さん美人。メリル・ストリープの圧倒的大物感。そしてBGMがひたすらファゴットファゴットファゴット。耳が幸せだった。
ジョニデをガンガン押してた割に、登場時間短くてちょっと拍子抜け。その後はバカ王子どもが面白かったからいいけど。

「人生は必ずしもハッピーエンドではありませんよ^^」ってのが主題なのかな。その主題に行くまでがごちゃごちゃしすぎで疲れる。部分ごとに観ると結構面白いし突っ込みどころはあるし、バカ王子がバカすぎて笑い堪えるのが大変だった。
調べてみたら、基になるミュージカルがあって、後半部はオリジナルストーリーなのね。これだからオリジナルは…。

呪い解きたいです→ではアイテムを集めてください→4つ集めました→それは私が触ったから効力がないのー!(by魔女)→「トウモロコシのように黄色い髪」がないんなら「とうもろこしの髭」でいいんじゃね?→解決!ってえぇっってなったわ。
それ他の奴も代用きいたよね!?白粉叩いた牛とか!?結構魔女の呪いっていい加減だな。魔女発狂するし。「優しいだけじゃやっていけないのよ。たまには私みたいに正しいことを正しく言える人も必要なの。」ってのが魔女か。魔女の役割か。「お前らが言うこと聞かなくて正しいことをしなかったからこんな事態になってんじゃねーのバーカ(意訳)」ってのがたぶん魔女の言いたかったこと。
確かに寄り道しなきゃ赤ずきんはオオカミに誘惑されなかったかもしれないし、市場でちゃんと牛を売っていればジャックも豆を手に入れなかったし、盗みをしなきゃパン屋にも子どもができてたわけだもんな。おぉ怖い怖い。

バカ王子どもを見てたらこの前の帝を思い出したぞ。「私にこうされて喜ばぬ女はいなかった」ってな。兄は分かりやすいクズ、弟は憎めないバカ。結局弟はラプンツェルさらって逃げちゃったけど、何で?ラプンツェルも途中で城が崩れた途端逃げてるし、何で?
「僕の奥さん候補の方が美しいし、それを手に入れられない僕は世界で一番不幸だー」ってのが王子のスタンス。明暗はちゃんとその子だけを見続けられたかどうかってことか。幸せになれないシンデレラって良いねって思っちゃった私はクズという自覚はある。
途中から奥さんに感情移入しすぎてしまって、まぁその理由がアレだからあまり詳しくは言わないけど、すげー奥さんの気持ち分かるわーって感じ。

観て損はしないと思うけど、うーん。また観たいとは思わないかなー。
ちなみに母とは「『ナイト・ミュージアム』」観ときゃ良かった」って話をしてた。


蛇足
バカ王子ども観てたらテッテレ王子思い出した。奥さん観てたら「Yield」思い出した。サンホラーなら楽しめるかもしれない。

コメントを投稿