記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ジャウム・コレット=セラ監督「アンノウン」

2017-01-08 21:19:37 | ア行
ジェイソン・ステイサムの次はリーアム・ニーソンブームがきそうな我が家。

ジャウム・コレット=セラ監督「アンノウン」
鏡に向かって「お前は誰だ」と言い続けると自我が崩壊するという話をなぜか思い出す。

世界的にも注目される学会に出席するはずが事故に遭って記憶を喪失して…というここからロマンスでも始まりそうな冒頭だけど残念これはサスペンスだ。

いいところまでは展開を読んだんだけど、(「○○と××って△△の名前じゃん!」というところ辺りまでだが 笑)そのあとは深読みしすぎて逆に結末を見失った。

登場人物の中ではスパイのおじいちゃんユルゲンが一番かっこいい。ド派手なアクションとかではなく、生き方がかっこいい。
ユルゲンおじいちゃんとカーチェイスの場面だけでお腹いっぱいになれます。余は満足じゃ。ストーリーも悪くはない。

それよりも。
映画ではちゃんと理由あってのこととはいえ、「自分の存在を消されること」「存在しないと否定されること」ってこんなにも辛く苦しいことなのか、と感じた。
妻とともに過ごした記憶がある、記憶はあるけれどもその妻に存在を否定される。正直こういう展開は胸がとてもとても痛くなって観ていてつらくなるので苦手なんですよ…。うしとらの白面の者との決戦前とか何度読んでも辛くなる。
でもこういう話ってきっと実際にあるんですよね、きっと。

蛇足
「アンノウン」って邦題だと、「遊星からの物体X」みたいな、SFホラー感あるよな。

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