記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ジョナス・ペイト監督「精神科医ヘンリー・カーターの憂鬱」

2013-05-12 22:48:53 | ハ行
ジャケット観てコメディだと思ってた。

タイトル見て、「そりゃ精神科医だって憂鬱になることあるよねー」と思って借りたら、思ってたものと全然違う内容だった。
ベッタベタな展開だけど、私はストーリーの深読みとか制作の舞台裏とか監督の意図とかまったく気にせず単純に映画を観るタイプなので、純粋にイイハナシダナーで終わりましたよ。

主人公ヘンリーは、タイトルの通り精神科医なんだけれども、妻が自殺してから若干やけになってマリファナ漬けになってます。
そのヘンリーの元に患者がお悩み相談で押しかけるわけですよ。セックス依存症と言い張るおっさんとか、超潔癖症の凄腕プロデューサーとか、母を亡くした女子高生とか(←これ重要)
あとは、プロデューサーの弟?とか、ヘンリーの義理の弟とか、か?セレブ夫婦(離婚寸前)もいたな。
このセレブ夫婦の妻の方(サフロン・ブロウズ)が美人さんなんだよね。「ディープ・ブルー」は観たことあるな。

あとはもう予定調和で、皆さんが悩んでいるところがうまく補完されていって、最後はみんなハッピーエンド。
ラストシーンは、ヘンリーが(おそらく妻の死後使っていなかったであろう)ベッドに横になって、部屋の電気が消えて…という確かにチープかもしれんが妙に余韻の残る場面。ああいう演出嫌いじゃない。

「自殺は止めましょう」という監督からのメッセージだけは通じた。ヘンリーも女子高生も身近な人を自殺で亡くしてるんだな。
しかも、病気とか、何か問題があったというわけでもなさそうだし、死んだ理由は一切わからない、という。
母を亡くした女子高生の悲しみもさることながら、ヘンリーはショックだったろうて。そういう悩みの解消の手助けを生業にしてるのに、妻が理由なく自殺だもんな。
同じような悩みを抱えた相手だからこそ、お互いにお互いの気持ちが理解できたし、だから女子高生の思いも良い方向に向かっていったんだろう。

全体的に良い映画だと思う。理屈とかなんとかいらないからとにかく良い話を観たい人向け。


蛇足。
妊婦フェチはマニアックだからやめとけ。
妊婦の次に手を出すのが女子高生とか、ちょっとマニアックかな。

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