記憶の場所

観た映画の感想をつれづれなるままに書き連ねるブログ。週1~2本、たまに映画館。

ジャスティン・カーゼル監督「スノータウン」

2013-05-06 22:56:30 | サ行
※これは実話です。

ジャスティン・カーゼル監督「スノータウン」。実話をもとにしたサスペンス映画です。
実際は男女12人を殺害したとんでもない事件だとか。

主人公の少年(青年)は気弱…なのかなぁ。気弱だからこそ悪ぶりたくなるお年頃なんだろう。
冒頭から町全体に漂う鬱屈とした空気。何の変化もないマンネリ感たっぷりの情景。
そこで性的虐待が発覚したもんだから大騒ぎ。物語の始まりはこんな感じ。

そんな中現れた一人の男。主人公の青年の母親の彼氏になっちゃった。
この彼氏がまた間違った正義感を持っちゃたというか、「相手は性的虐待するようなド変態の底辺なんだから何やってもいいだろう」となっちゃったわけで。
あんな暗い空気の街で欲求不満を晴らすとなれば、必然的に弱いところに向かっちゃうのも仕方ないのかなぁ、と。

それにしてもこの主人公。よく掘られる。最初性的虐待に遭うし、そのあと隣人(同居人?友人?)にまた掘られるし。ねじ伏せられて「お前はメスだ」なんて台詞BL漫画でも聞かないぞ。
そんな立ち位置だったから、母親の彼氏が殺人をしていると知っても、その「力」や「強さ」の部分に従ってしまったと見た。強さに憧れてたんだろう。たとえそれが間違った力の使い方だとしても。
それなりに見応えのある内容でしたので、サスペンス好きにはおススメしたい映画です。




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