神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.399 羊さんのその後

2025-02-04 01:02:31 | 後日譚
(1)前に帝室林野局の職員だった野田羊〔のだ・ひつじ〕さんのことを紹介しました。しかし、それがどこか探して当てられませんでしたから、あらためて紹介します。

(2)野田羊さんのプロフィールは次のようになります。(宮内公文書館所蔵『進退録 7』昭和20年526号より)。
 生年月日:大正8〔1919〕年1月1日
 出身地:鹿児島県肝属郡鹿屋町
 最終学歴:昭和14〔1939〕年3月、鹿児島高等農林学校林科卒業
 履歴:同年4月、帝室林野局札幌支局夕張出張所に配属
   
(3)羊さんは元旦生まれです。メデタイすね。子に「羊」と名付けるとは、ご両親はずいぶんやさしい方だったのではないかと思われます。
 ところが、羊さんはその後つぎのような経過をたどります。
 昭和15年2月10日休職・入営
 昭和16年2月 9日再休職
 昭和17年2月 8日再休職
 昭和18年4月28日召集解除・大夕張出張所に復帰
 昭和18年9月15日臨時招集
 昭和20年3月17日硫黄島で戦死

(4)悲惨ですねえ。硫黄島の戦闘は激烈だったとことで知られています。その中に羊さんもいました。
 ウクライナの戦争に動員されているロシア人兵士、「祖国の軍事強化」のために差し出されている北朝鮮兵士、そのほか世界各地で続いている紛争・軍事支配に動員されている軍・兵士、いったい何人の「羊さん」がいるのか、胸が痛みます。

    
 
 きょうはまたまたパソコンの調子が悪く、このあと、【コレクション】の説明部分などもふくめて全部が消えてしまいました。もうタイムリミットなので、明日にします。
 
  



コメント
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