神足勝記を追って

「御料地の地籍を確定した神足勝記」を起点として「戦前の天皇・皇室・宮内省の財政について」のあれこれをとりあげる

No.106 大菩薩嶺 

2024-03-11 23:45:44 | 御料地
 きのう、甲斐大和駅から大菩薩嶺へのバスを紹介しました。それに関連して、前に上がったコースの落穂拾いをしておくことにしました。まず、地図を見てください。



 地図の左に「大菩薩嶺」、その左下に「上日川峠」があります。
 右上隅に「小菅」があります。小菅から大菩薩へ2本のルートが書かれています。

 大菩薩へは、小菅から2回上がり、そのうち1回目は谷筋〔2本のうちの北の方〕を西にたどるコースを上がりました。この時は、30年ほど前で、子供を連れて上がることが目的でしたから、もう記憶が薄れています。しかし、
 最後の登りが思いのほか苦しかったこと、
 5月の連休なのに日陰がまだアイスバーン状態だったこと、
 多くの宿泊者に対応するため、晩飯のカレーが極端に薄められてスープのように流れたこと
などを覚えています。

 2回目は、小菅の南の尾根筋を上がるコースを歩きました。このコースは、登り始めてすぐが九十九〔つづら〕折れできついこと、最後の石丸峠直下が、だいぶ歩いてきてからの急登なのでかなり苦しいことがあります。しかし、コースとしては、下に見るようにおススメです。私が歩いたのは新緑の頃です。
 まず、九十九折れを上がっところに、前に紹介した朴が見えました。

  
   No.50で掲載

 つづら折れを上がれば、ずっと新緑の中をいきます。こもれびがきれいです
 


 まわりの景色も一枚お見せしましょう。秋の紅葉の時期もきっと素晴らしいはずです。


 そして、大ダワの分岐点から「牛ノ寝通り」に入ると、南側の木の間から「雁ヶ腹摺山」が見えてきます。
 
 
 それをしばらく歩くと 榧ノ尾山です。足元に気を取られて下を向いて歩いていると、気付かずに通り過ぎてしまいそうな山です。
 
  
 
 私がここを歩いて忘れられないものの一つが、次の写真です。

  
 
 逞しいですね。岩を掴んでます。この調子だと、やがて握りつぶしてしまうかもしれません。
「大丈夫」、「どこでも生きられる」といっているように見えませんか。
 ここを過ぎると、急登になります。

 では、3回目の、昨日出てきたバスで入るルートです。
 バスで来た登山者は、終点の「富士見平」まで乗って頂上を目指す人と、ここで下車して「石丸峠」を目指す人がいます。その比率は半々くらいでしょうか。
 石丸峠への道はやや急登ですが、バス半分くらいの人が上って行きますから、もたもたしているわけにはいきません。それにまだ体力がまだありますから、頑張っているうちに1時間ほどで着きます。
 少し上がると辺りが開けてきますから、振り返ると、次の景色が楽しめます。

 
        左上に富士山、右下に大菩薩湖(上日川ダム)
 
 石丸峠からは、北へと左折して「大菩薩峠」方向へ行く人、東へ直進して「牛ノ寝通り」を歩いて「松姫峠」方向へトレッキングする人、南へ右折して小金沢連嶺をたどる人に分かれます。

 このとき私は、雁ヶ腹摺山を左〔東〕に見ながら、小金沢連嶺を、小金沢山ー牛奥ノ雁ヶ腹摺山ー黒岳と歩いたあと、湯ノ沢峠から木賊〔とくさ〕に降り、神足勝記が泊まった天目山栖雲寺〔せいうんじ〕に寄って田野温泉まで歩きました。そこで、折よく温泉から出てきた人が「乗りませんか」と声をかけてくれ、甲斐大和駅まで便乗させていただきました。

 なお、前にも書きましたが、このあたりは神足勝記が巡回していますし、小金沢など御料地になったところでもあります。

 今日はここまでにします。

 



 

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