かつて
本会は
県農業研究所の塩谷先生と
魚津桃山運動公園の森林植生を観察した。
惜しまれることに
先生は早逝されたが
その志を継承せねばならぬ。
その観察会で
桃山は
アカマツやミズナラの二次林だったが
林床には
ヤブコウジ、ヒサカキなどが生えていた。
「その地方に極相として照葉樹林が成立するかどうかを知るには、いろいろな観察の方法がある。クヌギ・コナラ林やアカマツ林などの二次林内に、シイ(スダジイ)やカシ類の幼木を見れば、遷移の方向を推測できる。スギやヒノキの造林地の林床に、マンリョウやヒサカキ、ヤブコウジなどが生えていれば、そこの極相は照葉樹林であろうと判断できる。」図説 日本の植生 沼田眞 岩瀬徹 講談社学術文庫 より
つまり
魚津桃山運動公園などの
里山、低山帯の
潜在自然植生は
常緑広葉樹林であったのではないか。
立山の森林研究所周辺は
ウラジロガシ林であった。
もう少し精緻に植生観察を実施すれば
昔の原植生や
将来の植生が推測できるのではないかと思います。
おわり
高橋記
本会は
県農業研究所の塩谷先生と
魚津桃山運動公園の森林植生を観察した。
惜しまれることに
先生は早逝されたが
その志を継承せねばならぬ。
その観察会で
桃山は
アカマツやミズナラの二次林だったが
林床には
ヤブコウジ、ヒサカキなどが生えていた。
「その地方に極相として照葉樹林が成立するかどうかを知るには、いろいろな観察の方法がある。クヌギ・コナラ林やアカマツ林などの二次林内に、シイ(スダジイ)やカシ類の幼木を見れば、遷移の方向を推測できる。スギやヒノキの造林地の林床に、マンリョウやヒサカキ、ヤブコウジなどが生えていれば、そこの極相は照葉樹林であろうと判断できる。」図説 日本の植生 沼田眞 岩瀬徹 講談社学術文庫 より
つまり
魚津桃山運動公園などの
里山、低山帯の
潜在自然植生は
常緑広葉樹林であったのではないか。
立山の森林研究所周辺は
ウラジロガシ林であった。
もう少し精緻に植生観察を実施すれば
昔の原植生や
将来の植生が推測できるのではないかと思います。
おわり
高橋記