窯の乾燥後に炭木を入れて初めての炭焼きをしたものを未だ取り出していなかったので
その炭出しと、建屋の桁補強、建屋内土間の整地を行った。初めての炭とはどんなもの
か興味津々で取り出してみる。小さいのに重い。尻の方を見ると完全に炭化していない
ような色をしており、幸先の良いレポートにはならない。
結果は不完全燃焼の木炭ということになった。それもそのはず、炭焼きと小屋づくりを
同時進行していて、屋根の工事を始める頃に窯内部の温度は260℃になっており目標と
する300℃までまだ半日以上はかかる模様だった。
屋根作業をするのに煙が出ていては仕事にならないとのことから、ここで消火作業をし
てしまった経緯がある。窯が変わってもこの辺りの数字は似たようなものらしく結果の
炭は作業の通り生焼け状態となったもの。炭木の下に敷いた竹材は普通なら炭状態に
なるのに、今回はそのまま残っていたこと、炭木の上に居れた枝木と炭木上部に火が
回ったところで作業中止となったものだから半分より上は木炭状態だが、下の方は黒
くなった木のよう。結果は残念だったが窯は理の通りの仕事をしてくれているようだ。
内部の仕上がり状態のチェックをしてみたが表面上の大きな異常は見当たらなかった。
苦労して作った窯、これからの活躍をお願いしたい。
左の炭は生焼け
窯内部からの景色
桁の補強作業