朝、出かける前の外様子は『今日は天気のはずだが未だ曇りかな?』と思わせ
る明るさだった。外に出てみてびっくり、10メーター先は霧?靄?でよく見えな
い。(霧は視界が1km以内、靄(もや)は1km以上10km未満)
車をゆっくり走らせ下の道路に出て少し走ると急に視界が開けて霧などなにも
なかったかのように激変、後ろを振り返ってみると市内方向は白いペンキで
塗ったよう。峠を越えて桑並地区に向かうと炭小屋の方も少し霧がかかりぼん
やりとしていた。
炭小屋に着くと早く来た人が忙しそうに動き始めていた。最初の仕事は窯出
し、今回出す炭は温度変化が大きかったからその仕上がりにどんな影響
が出ているのか興味と心配を持ちながらの作業になった。焚口を壊し中を覗
くと木炭の上は白い灰で覆いつくされて、右側の焼け方が強く減りが多い。
全体の焼け姿には大きな変わりはない。いざ、窯の中に入ると未だ暖かく暫く
すると薄っすらと汗をかき、着るものを減らしていくが最終的にはシャツもじっ
とりとする。
手前の雑木は燃え尽きて大半が無くなりナラが姿をほ現す。形状、目視によ
る焼け具合のチェックは異状は見当たらない。続いてカシ、ナラに比べてもず
っしりとした重みを感じる。中には中折れするものもあるが悪くない。
どうも温度変化の影響はなかったように思われる。しかし炭木の下に敷く敷木
は前回同様に焼けて5~6センチの大きさに砕けてしまっていた。ついこの間
までは敷木は折れないくらいの強度を残したものが大半だった。この変化は
窯のどこから来るものなのか分からない。
切り炭づくり
窯出しと並行して炭木づくりも行われる
全て取り出してから窯の中を点検してもらう。誰もが見た目での問題提起、
対策の検討を狭い窯の中で行う。沢山の目でも決定的な不具合を見つけ出
せず、剥がれている部分の補修をしてみるしか手はないとの結論に至る。
炭出しは11時過ぎに終了、約280kgの収穫。窯の補修となれば窯に合う粘土
質のいい土が必要となる。備蓄は少量で近くの山から掘り出すことになり、修
復する壁は乾燥したままより湿気を持たした方が土のくっつきがよくなるので
シャワー散水しておく。午後は窯の修理班、山に土を採りに行き窯の壁を修
復する、山行き班は先日の続きの場所でカシの伐採。
修理班はどろ跳ねと戦いながら狭い壁の中で苦労する。窯の中は自然乾燥
させてから窯立てした方がよかろうということになり来週19日に決定。
壁土を作り叩きつける
ほぼ全面を塗る
山行き班はカシを伐採