桑炭会 島根県伝統の炭焼き 

松江市八雲町で伝統的な八名窯を継承し炭焼き、販売をしています。
メインテーマは自然環境保全。

窯を籠める、炭焼き6日目

2017年10月21日 21時56分44秒 | 活動報告

早起き隊は朝5時40分に到着。塩梅のいいように目標とした250℃に10℃足らない

240℃から本日の始まり。8時に精錬のため通風孔を全開にして焼き上がった炭が

硬くなり且つ窯内部に残るガスの大半を焼き尽くす作業。これからは未だ炭化して

いない敷木が燃える煙が数時間出てくる。正確には完全に炭になっていないもの

があればそれに火が回り炭化を促すための煙でもある。温度は急激に上がってい

き9時30分に290℃、11時30分に330℃。このスピードでいくと計算上では12時30分

には350℃だったが案外にしぶとく2時前に350℃、煙道内部が白くなり2時15分、

通風孔を閉鎖し窯内ガスの最終焼き尽くしを2時30分まで行い煙道の利外し、閉鎖

となる。前日の遅れ気味だった工程は予定したものより少し遅れたもののいい加減

な収まりとなった。

         8時30分ころ、未だ青みがかった煙が出ている

                 14時ころ、通風孔を閉じる

                 ガスが燃える時の煙

              14時30分、煙道を外し閉鎖


3夜越し、5日目

2017年10月20日 17時40分24秒 | 活動報告

昨日の見通しは炭木に点火した日を17日としたため見通しに誤りを生じていた。デー

タから点火は18日でありそこから3夜越しだと21日中に窯を籠めることになる。それにし

ても今朝の温度は低く夕方には200℃に上げるために煙道出口の枝で調整する。朝

一では煙道から出る煙は多少の青味がかったもので炭木に火が回り切ったかのような

ものだった。午後の調整で普通の煙の色に戻り温度上昇も順調に進み17時で198℃に

なり釜籠めは明日、午前中を目標にすることになった。

ここで木酢液の採取を止める。

                   以上、9時頃

                     以上、17時ころ


炭焼4日目、少しゆっくりの温度上昇

2017年10月19日 17時21分39秒 | 活動報告

昨日の最終80℃、朝一番6時の温度は90℃になっており一晩かけて10℃の上昇、こ

こから少しスピードが上がり9時30分には116℃。この間に通風孔、煙突の調節を施し

温度が急速に上昇しないようにする。煙の質は昨日のように目に沁みるようなことは

なく至ってマイルドなもの。夕方17時の測定では132℃、過去のデータと比較してみ

るとゆっくりしたカーブを辿っていた。このままの調子だと窯籠めは去年の平均より1日

遅れて21日になる可能性もあるが明日の経過は如何に。

     夕方の通風孔、煙突は4本の枝木




炭焼き3日目、煙の猛攻

2017年10月18日 20時28分54秒 | 活動報告

曇天、時々薄寒い風。炭小屋の煙道から出る煙は煙突に、そして外に吐き出される

が風が谷の下の方に吹くと外に出し切れなくなり小屋内部に滞留する。今日のケース

は私が経験した中では最悪の状態だった。炭木に火が点くころ煙には多少の刺激臭

はがあるものだが、今日の場合は特別だった。小屋に入り5㍍ほど先の煙道で温度を計

ろうと入った所、到着と同時に目・喉ともに我慢の限界を超え温度測定どころではなく

なり這う這うの体で小屋の外に避難する。シャッターやサッシを全開にして煙を外に出

す。温度は69℃->78℃と順調に上がり木酢液の採取を開始する。夕方に83℃を確

認、通風孔を少し閉じて一応、炭木に点火したものとする。焚口の閉鎖は明朝の予定。

夕方には風も収まり煙突からの煙はいい感じで上がっていた。

 

                風で煙が下に押されている

                 煙地獄

                  木酢液採取

              夕方は穏やかな煙


炭焼き2日目

2017年10月17日 17時35分57秒 | 活動報告

ここのところ,暫くは雨に迎えられた朝だったが曇天に近いとはいえ久しぶりに降りもの

はなかった。昨日、火入れをして初めての朝6時、焚き木は燃え切っていたが燠(おき)

は残っていたため焚き木を追加して窯の温めを続行する。9時ころには煙の勢いが強

く温める速度を落とすために煙突に置くさんだらぽっちとの間に入れていた枝を取り

煙突を密閉状態にする。以後、夕方までゆっくりとした温度上昇を続け69℃まで上が

った。

さんだらぼっち・・・語源は桟俵(さんだわら)と思われ、俵の両端の口に当てる円形の

藁蓋のこと。各地方での呼び方は以下の通り。俵バイシ(岩手県)、サダラ(秋田県)、

サンバイシ・サンバス(新潟県)、バヤシ(埼玉県)、俵バセ・バセ・サンバアテ(長野県)

俵バシ(愛知県)、サドウラ(香川県)などである。