過日の端午の節句、昔からちまきに柏餅を作り成長を願ったり祝ったり
してきた。いつだったか道端にそれらの材料がないか探してみたことが
ある。笹は炭小屋への峠道にわんさかとあり、先週は笹取りの人が次々
と来て、中にはついでに道端でお茶パーティーを開いている人も、6月
5日を過ぎても未だ笹取りの人がいた。
暫く草刈りをしていなかった近くの山裾で草刈りをしていたら50cm近い
藺草(いぐさ)のいいものを見つけ、直ぐ傍には山帰来(かたらの葉)の新し
い葉ときれいな笹があり、その場所だけで端午の節句グッズが揃ってし
まった。折角なので持ち帰り久しぶりに柏餅と粽を作ってもらい食す。
作るのに笹を巻くのは手間のかかること、そして食べるときには笹をは
がすのは面倒なことと思われるが、笹の香りが何とも言えない。
何事も無駄として省き簡単なことがいいことのような世の中になってきた
が、無駄なことと思われる中にある日本の感性すら思いもよらない人たち
ばかりで作っていくこれからの日本は何人と呼べばいいのだろうか。