落語の世界はきれいな階級制度で成り立っている世界の一つである。弟
子入りすれば前座、二つ目そして真打へと上がっていく。今季8回目の炭
焼きは前座(炭焼きの経験だけからいえば二つ目と言ってもいい?)二人が
コンビを組み焼いた炭木である。
先達の手法をそっくりそのままコピーしてみたものの、その時その時の判
断は困難を極めたのは言うまでもない。
本日はその窯出しをすることになった。というのも、材料の樫が沢山残っ
ているのに薪にしたりこのまま朽ちさせるのも惜しい、それにも増して一度、
一人で炭を焼いてみたい欲望が勝り『もう一窯を』と願い出て時期的に外
れているが今季9窯目の炭焼きのための窯出しとなったもの。
炭作業のために出かける小屋は晴天下に鯉のぼりが泳ぐ、見かけない光
景。集まったのはいつもの半分6人、しかし工数はさほどのものではないか
らあせることはない。
窯出しを始める、どんな炭木が飛び出すのか恐る恐る中を覗き込むと、心
配ご無用とばかりにきれいな形で炭の山が残っている。取り出してみると
多少の割れはあるもののしっかりとした炭に仕上がっており、枝炭の残りも
グーである。
今回は取り出した炭の裁断は行わずに保管するため窯出しは1時間一寸
で済んでしまう。返す手で窯立てを始め午前中に凡そ半分を終え午後に
託す。
窯の中の温度は泥の中故、思うほどの温度はなくアノラックなしなら快適
温。1時30分から午後の仕事を始め15時過ぎには焚口作りまで終え、
ここでアイスクリームのティータイム、16時火入れと相成った。
材料は乾燥が進み、枝、焚木は生木とは言い難いほど。焚木が明朝まで
もつ可能性は低く18時に様子を見に行くと案の定、1/3まで減っていた。
火の残り具合によってであるが、明日には点火するのではないかと予想
している。
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