早春社創刊100周年 ”新世紀”へ

― 1926年(大正15年)に創刊された早春社は、本年、創刊100周年という大きな節目を迎えました。 早春社はその感謝と新たな決意を込めて、「早春社100周年記念式典」を本年1月19日に開催いたしました。式典には、初代主宰永尾宋斤の孫家族、子規や宋斤の句碑で縁の深い東光院萩の寺山主様・『自然讃仰、郷土敬愛、人生未到」の三是の志を受け継ぐみなさまが集い、心あたたまるひとときとなりました。 式典では、創刊当時の思いに触れる貴重な映像や、百年の歩みを振り返るスライドが上映され、会場には静かに、そして力強く文化の灯を受け継ぐ空気が広がりました。また、世代を超えてつながる言葉への想いを共有し、次なる百年に向けた第一歩として、皆で新たな決意を胸に刻む機会となりました。





そしてこのたび、その式典の記録と、100年の歩みを一冊にまとめた 『早春 100周年記念号』(2025年4月号) が発刊されました。
本号には、創刊者・三是の軌跡や、早春社に関わってくださった多くの方々の寄稿、さらには次の世代へのメッセージが込められています。ページをめくるたびに、早春社が大切にしてきた「言葉の力」が蘇り、あらためて文化の重みと希望を感じていただける内容となっております。 これまで支えてくださった 歴代主宰神田南畝氏、藤本阿南氏、岡本香石氏、岡野洞之氏、渡辺乾魚氏そして今回の記念百周年の記念事業を進めていただいた南杏子主宰と実行委員のみなさまにこころから感謝いたします。
宋斤が創刊10周年の祝賀式で『過去の十年に満足することなく、次の十年、さらにその先の未来を見据えて研究と進歩を続けることが大切だ。今日がその第一歩となる記念日」と述べたごとく、今日 次の『新世紀』の第一歩を迎えました。
『この自讃,即ち反省を、裡ちに倶うて 改めて早春萌芽の勢いとし、次の『新世紀』へ俳句に遊び 楽しみましょう。