近詠 宋斤
修学院離宮拝観
下のお茶屋
棲庭除の芝に敷かれけり
白扇を畳たみたゝみ皇宮警手来ぬ
苔の花すゞろ袖形御燈篭
中の御茶屋
林丘寺比叡をうしろに湧く茂り
上の御茶屋
蹴蠋うつつてそのいろうごく緋鯉哉
まいまいや落つる葉ありて個々急に
窮遂の御額夏の蝶とベリ
洗詩壹露の涼しや御むかし
老鶯や離宮御裏田植せる
○
径ありて跨ぎかねたり苣の薹
降る雨を籠の中とぶほたる哉
枕本簾透く日に残されぬ
湖にしづくのみつ輪吊しのぶ
傘さして往来時折早苗降り
楠公忌
俳諧に非理法権天楠公忌
修学院離宮拝観
下のお茶屋
棲庭除の芝に敷かれけり
白扇を畳たみたゝみ皇宮警手来ぬ
苔の花すゞろ袖形御燈篭
中の御茶屋
林丘寺比叡をうしろに湧く茂り
上の御茶屋
蹴蠋うつつてそのいろうごく緋鯉哉
まいまいや落つる葉ありて個々急に
窮遂の御額夏の蝶とベリ
洗詩壹露の涼しや御むかし
老鶯や離宮御裏田植せる
○
径ありて跨ぎかねたり苣の薹
降る雨を籠の中とぶほたる哉
枕本簾透く日に残されぬ
湖にしづくのみつ輪吊しのぶ
傘さして往来時折早苗降り
楠公忌
俳諧に非理法権天楠公忌