「ソウ」シリーズの生みの親ジェームズ・ワンとリー・ワネルのコンビが
2010年に手がけたホラーの続編。
まるっきり前作の続き、数ヶ月後の設定かな、その更に昔
パトリック・ウィルソン演じる父親ジョシュの幼少時のシーンからはじまる。
前作を観直してからの鑑賞必須
話の筋云々ではなくて、それ以上に繋がりがわかるシーンがいくつか出て来るので
前作を再見したばかりなほど、細かい気づきがあってより楽しめることを保証します
「ソウ」主演、本作でも出演もしてるリー・ワネルは今回も迷コンビで登場
父親ジョシュ、パトリック・ウィルソン
母親ルネ、ローズ・バーン。
ジョシュの母親、バーバラ・ハーシー。
霊能者、エリーズにリン・シェイ。
その弟子、スペックス&タッカーにリー・ワネルとアンガス・サンプソン。
前作であちらの世界から息子ダルトンを連れ帰り、
無事に現実世界から戻ってきたジョシュ。
エリーズに不意にポラを撮られ、豹変して首を絞め殺す。
そして部屋に戻った妻ルネはエリーズが死んでいることに驚き
何者かに肩を叩かれ、驚きと恐怖の顔で振り返る!! といういいところで終わった前作。
前作と共通のテーマは
必殺、遊体離脱で彷徨った魂を取り戻せ
続編では、ジョシュに取り憑いた者の正体に迫って行く。
諸悪の根源、1でちょこちょこ出て来た白塗り婆さんは何者なのか
どうにか危機を脱して平穏を取り戻したかに思われたランバート一家。ところ が息子ダルトンを救うために“あの世界”へ行った父ジョシュは、何かを連れて来てしまったらしい。ジョシュが警察から霊媒師エリーズ殺害容疑で疑われる中、一家は忌まわしい屋敷を離れ、ジョシュの母ロレインの家に身を寄せる。しかしそこでも不気味な怪現象に悩まされることに。ロレインはエリーズの助手をしていたスペックスとタッカーに事態の解決を依頼する。やがてジョシュの封印された少年時代の記憶が深く関わっていることが明らかとなってくるのだが…。
ジョシュは幼い頃から幽体離脱をして霊の世界とつながる特殊な能力があり、それを恐れた母親によって記憶が封印されていたことが判明する。
ジョシュにとり憑いた霊は、ランバート一家や霊媒師たちに害を及ぼしはじめ、
彼らはその霊の正体を突き止めるため封印されているジョシュの記憶の世界へと入り込んでいく。
8/10(80点)
このシリーズ、というか毎回ジェームズ・ワン作品。
怖さが足りず、シリアスなわりにけっこう笑いによってたけどでも好き☆
話としてはそんなに怖くない、ありきたりな?呪いのストーリーだけど
怖がらせる演出は毎度好きだなー。
今回は心理的に怖がらせるという描写少なめかな。
父親に取り憑いて豹変して、身近な人間が恐ろしくなるという恐怖は
古典的でキューブリックの「シャイニング」も思わせる。
怖いのは、糸電話の先が弟ではなくタンスに向かってていきなりそこから誰かが駆け出すシーンと
白い布をかけられた座った死体が沢山並ぶ部屋。 あんな部屋実際観たらやばいよ。笑
が、ところどころにギャグというか、笑えるお遊びも忘れない。
笑いは二人のコンビが今回も担当。
取り憑かれたジョシュの対決を、サイコロおじさん一人に託して車の中で二人は待機、
いざとなったら呼ぶという合い言葉で軽くもめ、
そんなのいらんと言ったサイコロおじさんはちゃんとその言葉を使い助けを求める 笑
「ヤバい!」と慌てて中に駆け込んで助けようとする二人。遅いから!
ここ場内、笑い起きてた
エリーズおばちゃん、冒頭から若い頃のシーンは別の女優さん使ってるんだけど
声がやたら似てて、喋り方も似せててうまかった。
そして、今回のポイントはダイス。
サイコロ転がして霊と話す手法。得意なおじさんが出て来て交信する。
前作で死んじゃったリン・シェイ(エリーズ)がまたみれたのは嬉しかった☆
ジェームズ・ワン作品に欠かせなくなってきた人形は
今回はこんなのがエリーズの部屋の片隅に。前回活躍アイテム、ガスマスクかぶってる。
ここからネタバレちょこっとあり
オープニング、タイトルが出る前にジョシュの子供時代のシーン。
ここでジョシュは既にエリーズに会っていて現象を調べてもらっている。
ジョシュは何者かに「案内するよ」と囁いて廊下へ行き、扉を指差す。
これはこの続編で、遊体離脱して彷徨っていた大人になったジョシュが
自分の家にいき、子供時代のジョシュと対面し話していたことだと判明。
そして、前作で赤ん坊のカリが気配で泣き出したり
警報機が鳴って、ドアが勝手にあいていたりしたが誰もいなかったというのも
この時の大人になったジョシュが、赤ん坊を守ろうとしてやっていたことだと
繋がってわかる。
こういう発見があるので前作を観ていた方がより楽しめる。
わたしは前日にちゃんと観直してたので細かいところに気付けてその分得した感じ。
うん、この繋がり、良く出来てる~。
過去の話から現代に戻る。
ダルトンを取り戻してから全て元に戻ったかと思いきやまた誰かいる気配。
そして、夫ジョシュがどこか変わった感じ。
ジョシュに取り憑いた何者か、その秘密はジョシュの母親ロレーンが働いていた病院にあった。
エリーズの友人・カールは、サイコロを振る占いで、死んだエリーズから病院の名前を教えてもらう。
元女医のロレーンは集中治療室で、パーカーという患者がいたことを回想しだす。
幼少期のパーカーは、母親に「マリリン」と自らを名乗ることを強要され、女装させられていた。
母親に虐げられた少年時代を取り戻したい願望で、パーカーはジョシュに取り憑いていたということが判明。
要するに、この母親が諸悪の根源で、すべてを仕切っていた。
そして 白塗り婆さんは結局、この殺しをさせられていた息子、病院にいたパーカーという
じいさんだった。
それにしても前作でわりと怖い感じだったのに
化粧濃すぎだし
このギャグみたいな変わりようは何!?
そして、息子ダルトンがあちらの世界へ行き父親を探すという
前作とは逆の展開を見せ、息子の活躍で今回はジョシュも自分の体に戻る事ができ、
解決したかと思われたラスト。
その後、なんかあるでしょと思ったらまたまた。
なんと、これまだ続くらしい! 笑
次回作は「ワイルドスピード7」待機中のジェームズ・ワンはもうホラーを撮らないと
寂しい事をいってるけど、3もあるならぜひまた監督してほしい。じゃないと、変な方向にいっちゃうよー。
ま、誰が監督でももちろん次も観ちゃうけど☆
痛くもグロさもないので、前作を観てからぜひ劇場で
Insidious: Chapter 2 2013年 アメリカ 106min
1月10日より、公開中~