ヒュー・ジャックマン×ジェイク・ギレンホール 主演のサスペンス。
監督は、「灼熱の魂」(2010)でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、
本作でハリウッド・デビューを果たしたドゥニ・ヴィルヌーヴ。
娘を誘拐された男をヒュー・ジャックマン。
自分しか娘を守れない、何としても探し出す!と激情型の父親。
ヒゲ蓄えて、終始笑顔のほぼ笑顔なしの険しい表情で執念の男。
捜査担当の刑事をジェイク・ギレンホール。
過去にワケありのこれまで未解決事件なしの頼りになる男!
何者かに誘拐されて姿を消した6歳と7歳の少女の捜索を巡り、冷静にじっくり捜査を進めていく刑事と、
自らの手ですぐにでも我が子を見つけ出そうと暴走する父親。対照的にみせる。
容疑者に、いつでも怪しげキャラ、ポール・ダノ。相変わらずそのキモさがいいね!
その叔母に、メリッサ・レオ。(強烈)
もう一人の被害者の両親に、ヴィオラ・デイヴィス、テレンス・ハワード。
マリア・ベロはヒュー様の奥さん。
この母親ののちの変貌ぶりも見事。
二人の息子で行方不明になる娘の兄役で、ディラン・ミネット。
ドラマ「LOST」や、「モールス」でいじめっ子してた男の子。
とにかく、キャストたちが皆素晴らしい。
ヒュー様も、ポール・ダノももちろん良かったけどとくに今回は
ジェイク・ギレンホールに1票。
被害者の父親からの圧と、警察側からの立場の板挟み状態で
一生懸命にやってるにも関わらず、被害者の父親に「お前のせいだ!」と責められる。
精神的にも自分を追い込みながら、彼なりの方法と勘を頼りにじっくり犯人を追いつめていく。
8/10(84点)
思った以上に見応えあった。
最初から最後まで面白く、引き込まれる。2時間超えだったけど退屈なし。
ヒュー演じる父親が、警察を頼らず結局ひとり思いついた野蛮な行動に出るのは
法的には違法だし、犯罪だし許されないこととしても 被害者という立場からすると
共感できるとまでは言わないけど、避難は出来ないというか
もし自分だったらどこまでするだろう?っていうのは考えさせられる。
それがまた、ポール・ダノも「知能は10歳児並み」ということで
うまく思わせぶりなもんだから、こちらも巧い具合に翻弄される。
ここまでやっていいの!?ってほどの拷問。
特殊メイクかな、すごい形相になっててリアルだった~
あそこまでされてやっと最後で大事なこと吐くなんてね
そうして後半現れる、もう一人の犯人候補。
そことの追いかけ合い、様々な伏線を経ての結局のところの犯人とは。
そっちくるか~!って犯人でわたしは読めなかったな 笑。
誰だこの巧いゲスなおばちゃんって、ポール・ダノの叔母のことは思ってたけど
なかなか覚えられないなこのおばさん(メリッサ・レオ)。
メリッサ・レオだと気づいたのはエンドロール。どうりで巧いし重要なわけだ。
脚本もだけど、演出が巧い。
あと、ここで終えるか!っていうラストがまたうまくてにくかった。
これはヒュー様ファンだけじゃなく、サスペンス好きな方にはぜひ観てほしい1本
マサチューセッツ州郊外。感謝祭の夜、二人の幼い少女が行方不明となる。手がかりは少なく、警察の捜査は錯綜する。容疑者を逮捕するも、証拠不十分で釈 放。少女の父親の一人ケラーは、警察の手緩い捜査に痺れを切らし、自力で我が子を助け出すため越えてはならない一線を越える。一方、事件を担当する刑事ロキは、新たな容疑者に目をつけ捜査を始める。やがて、男たちは想像を絶する事件の真相を目の当たりにする・・・。
PRISONERS 2013年 アメリカ 153min PG12
5月3日より公開中~
本作のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の次回作はまたまたジェイクが主演の
「複製された男」で日本では7/18からの公開。
共演はメラニー・ロラン。 こちらもものすごく楽しみ♪
トロント映画祭にて
楽しそう
ポール・ダノは「ルビー・スパークス」で恋人同士を演じて実際恋人の
エリア・カザンの孫娘、ゾーイ・カザン同伴。