ダニー・ボイル監督がメガホンを取り、故スティーブ・ジョブズの半生に迫る伝記ドラマ。
ウォルター・アイザックソンのベストセラー評伝を基に、アーロン・ソーキンが脚本を手がけた。
ということで楽しみにしてた本作。
わたしも、Apple製品のシンプルなのに可愛い洗練されたデザインと機能性に惹かれて
20年前からPCはApple🍎だし、もちろん携帯はiPhoneを持つひとり。
だけど、スティーブ・ジョブズその人については興味はさほどない。
ジョブズの生涯の最も波乱に満ちた時期の3大製品
1984年のマッキントッシュ、アップルを追われて作った1988年のNeXT Cube、
そしてアップルに復帰して発表した1998年のiMacの新作発表にフォーカスを当て、
それぞれの本番直前の舞台裏を描く形をとっている。
そこに、嫁や娘との確執にかなり時間配分を費やした感じ。
そっくりである必要性よりも、立ち居振る舞いや動きででジョブズを体現したマイケル・ファスベンダー。
以前やったアシュトン・カッチャー版、スティーブ・ジョブズも、実は若い頃はけっこう似てる。
アシュトン版スティーブ・ジョブズ レビュー
仕事上の妻ともいうべき、ジョブズの片腕ジョアンナに、ケイト・ウィンスレット。
登場して30秒はこれがケイトって気づかなかったけど。笑
本作で色々な助演女優賞などノミニーや受賞してるがいつものケイトでそこまですごいと思わなかったが。
ジョン・スカリー。元、アップルCEOであり、元ペプシコーラ ジェフ・ダニエルズ。
ジョブズが彼を引き抜く際「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、それとも私と共に世界を変えるチャンスをつかみたいか。」
と言い放ったのは有名。
(←ジョブズ&ジョン・スカリー)
アップルを創ったもう一人であり、ジョブズの元親友。スティーブ・ウォズニアックに、セス・ローゲン。
この方は、AppleとApple2をほぼ独力で開発。
セスはコメディのイメージ強い人多いかもだけど、「50/50」(レビュー消えた)や「ティク・ディス・ワルツ」(どっちも)などもいいよ♡
今回も切ない感情伝わり素晴らしかった
「ジェサベル」「プリデスティネーション」(どっちも)のサラ・スヌークも出演。
ジョブズの人生よりも、アップルで成し遂げた功績や商品開発に至るまでの過程などの方が興味深かったのだけどな。
よほどのジョブズファンかAppleファンじゃなきゃついてこれないような内容にがっかり。
1984年。Macintosh発表会の40分前。“ハロー”と挨拶するはずのマシンが何も言わず、激高するジョブズ。マーケティング担当のジョアンナ は、そんなジョブズにいつも振り回されてばかり。するとそこに、ジョブズの元恋人クリスアンが娘のリサを連れて現われる。いまや公然の秘密である娘の認知を頑なに拒絶するジョブズだったが…。
4/10(48点)
ダニー・ボイル作品好きだし、楽しみだったけど正直、期待はずれ。
おおまかなジョブズのAppleにおいての立場や経緯などは
アシュトン・カッチャーがジョブズを演じたアシュトン版で観ていたので知ってたけど、
マックオタクでないと分からない専門用語をばんばん使った会話や、かつての友人(親友含む)たちとの言い合い
シーンが多くて、はじめは見入っていたけど、マニアックな感じの内容に段々と置いてけぼりになり、眠くなってくる。
なんかとにかく、口論というか、言い合いというか揉めてるシーン多い。
ジョブズの功績、Appleが成功を収めるまで、や商品開発の裏話的なものはなく。
ジョブズの人生や人となりを知りたいわけではなく、単にApple製品が好きなわたしみたいな人が観るには、期待はずれすぎ。
内容が随分とシリアスすぎるというか、商品に関しての話よりジョブズその人に関しての内容で、
娘との関係とか、別にジョブズのファンでないわたしにはどうでもいい事で。
そこにオスカー狙いなのか知らないけど、感動とか、親子の関係を描かれても退屈というもの。
ファスベンダーのファンにとっては楽しめるのかな。
これまでのダニー・ボイル作品は観る者を楽しませようとするエンタメ性に優れてたけど
本作はこれがダニー・ボイル作品?って思えちゃうほどなんか違う。
出来不出来という意味ではなく、面白いかという点だけで言うと過去作品全部観ているけどこれまでで一番つまんなかったな。
キャストはもちろん、皆さんよかったけど。
それにしても上に立つ人ってやはりワンマンで強気でっていうのはわかるけど
ジョブズってこんなに頑固で頑で、そして子供すら絶対認知せずに相手から恨まれるほど満足に養育費なども出さないような
男だったんだなって。ウォズがあんなに頼んでるんだから一言くらい発表会の時に言ってやれよと思ったり。
コレ観たらなんか凄いイメージ悪くなったけど
しかし、亡くなって4年でもう2本もハリウッド映画化したなんて。
ご本人が観たら本作どう感じてたかな。
ダニー・ボイル監督 映画『スティーブ・ジョブズ』予告編
STEVE JOBS 2015年 アメリカ 122min
2月12日より、公開中~
素敵
NYフィルムフェスティバルにて。
サラ・スヌーク(左)出演シーンわずかだけどこの人ほんと、存在感あり。