THE WAILING 声をあげて泣く、泣き叫ぶ。
ってことで、楽しみにしてた本作。
監督をしている弟の翔はこの作品が今のところ、今年のナンバーワンだそうで。
初日だったかな、に観たんだけどわたしもかなり好みで、早くレビュー書きたかったのだけど今になっちゃった
もうとにかく、異国人である(日本人役)の國村隼さんの、
語らない顔だけ(表情)の演技の説得力と怖さがすごい
國村さんといえば、園子温監督作などでも認識あるけど一番最初は「キルビル」でルーシーリューに首飛ばされる人!
平和な田舎の村に現れて、村民を混乱させる不気味な“よそ者”
「第37回青龍映画賞」で、外国人俳優では初めてとなる男優助演賞と人気スター賞をダブルで受賞
ダメダメ警察官だけど、娘のためなら頑張れるジョングにクァク・ドウォン。
娘のヒョジンにキム・ファニ。娘がいるという設定だけでどうなるか予測つく。
すごいうまかった。可愛くないところがいいね。(ゴメン)
目撃者?怪しい女に、チョン・ウヒ。
遠くから石投げたり、突然消えたり、逃げたりと、そりゃ疑うでしょう。
最初から正体言ってくれれば。 (それだとおもしろくない)
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祈祷師、イルグァンに、ファン・ジョンミン。 この人出てきて結構笑えた
ジャンルにとらわれない面白さ
8/10(89点)
猟奇殺人的ミステリーかと思いきや、コメディホラーになったり、ゾンビになったり、オカルトになったり
いややっぱりオカルトでした
シネマート新宿の一番大きい劇場でほぼ満席。
同じ列で観てた見知らぬ女性が、終わった後で「見なきゃよかった」と言ってた
まぁ、韓国の映画は描写がグロいからね。それに期待してたのと違ってたようで。
常識で言うところの普通は目に見えないものが出てきたりすると
拒否反応する人もいるものだから、これはそういう意味では人を選ぶ映画。
完全ではない一部ネタバレあり
誰が善で誰が悪か。
真の犯人の目的は、、、、?!
主人公の警官周りで起こる謎の死の事件が多発する。
彼はあくまで一番一般的な人間で、ただの父親。
彼を軸に、謎の日本人、見知らぬおかしな女、祈祷師を名乗る男の存在を一つづつフォーカスしていく。
だんだんと、きっと黒幕はあいつ。あいつがあいつに操られえてて、あいつはただ意志なく動かされている。
とか次々に頭の中で見方が変わっていくのが面白い。
結局、やっぱりあの女が操っていたのか、と思わせて
祈祷師の失敗、私が間違えて杭を打っていた発言から、誰を信じればいいのかわからない状況に
クァク・ドウォン演じるジョングと観客は引っ張られていく。
言葉もわからないからセリフもほとんどなく
余計に不気味さを醸し出すその圧倒的な存在感が、この映画のキモ。
霊がとりついてるだの、悪魔だのって日本ではやらない設定の方に話が動き出す。
オカルト物は大好きなので個人的には、そっちきたか!という展開に歓喜しつつ
やっぱりこう言うジャンルって日本人は馴染めない人が多いよね。ホラー嫌いな人も多いし。
ナ・ホンジン監督はクリスチャンなんだそうで。納得。
呪われるかもしれないのによく不法侵入したな、と感心するワンシーン。(神父見習いのカタコト日本語通訳付き)
警官の娘の存在もすごく良くて、展開は察しがつくものの
娘のために頑張る父親、もしかしたらよそものの日本人に自分の娘がやられたのではないか
という怒りで、悪魔払いのためやむなく呼んだ祈祷師がこれまた、、、、
この人の登場で、また空気が変わってよかった。
この祈祷バトルシーンはもう笑いそうにもなったけど、あの踊りすごいよ
あっという間の二時間半 面白い映画は時間を感じさせない。
これぞ、ほんとの「悪魔を見た」 だ(過去にあった韓国映画)
ラストにかけての終盤が特に最高。
ある者とある者、
別の場所ではまたある者とある者、
対峙ではまた素晴らしいゾッとする怖さのあるラストシーンに。
信じる者は、救われる。 のか?!
あとは是非、その目でお確かめを
のどかな田舎の村。いつの頃からか、山の中の一軒家に一人の日本人が住み着き、村人たちの間にこのよそ者に対する不気味な噂が広まり始めていた。そんな中、村人が自分の家族を惨殺する謎の猟奇事件が連続して発生する。いずれの事件でも、犯人の村人は体中を奇妙な湿疹に覆われ、正気を失った状態で現場に残っていた。気のいい村の警察官ジョングは、よそ者の日本人が関係していると睨んで捜査を進めるが、ある日自分の幼い娘ヒョジンにも犯人と同じ湿疹を発見する。娘だけは何としても守らなければと、祈祷師のイルグァンを村に呼び寄せるジョングだったが…。
哭声/コクソン 2016年 韓国 156min
3月11日より、公開中〜
カンヌ国際映画祭にて。