またまた地味~でインパクトに欠ける邦題付いちゃったよ~

『ホテル・ルワンダ』のテリー・ジョージ監督最新作として注目する人も多いかな。
試写にて観てきました~。
初めからある程度の展開はチラシにも書かれてたし予告篇でも知れてしまうので、
あえて、いつもより内容に触れたネタバレあり感想でいくので、知りたくない方は飛ばし読みしてね(笑)

この方、『父の祈りを』(脚本)と『ホテル・ルワンダ』(監督/脚本)で2度のアカデミー賞ノミニー。
原作は1998年に出版されたジョン・バーナム・シュワルツによる同名小説『RESERVATION ROAD』。
事件のあった場所を指す。邦題だってこれでよかったのに。
まあ、それはさておきストーリーは、、、、。

一向にはかどらない警察の捜査に業を煮やした彼は弁護士に調査を依頼するが、弁護士のドワイトこそ、息子をひき殺した犯人だった。
被害者と加害者という、相対する関係にある男たち。
そしてその家族、、、
悲しみはいつか癒えるのか、告白することは出来るのか。
決着は、復讐することなのか?謝罪なのか?
じっくりと静かに描かれる。
最愛の息子を失い、悲しさから立ち直れず犯人探しに執着する父親には、ホアキン・フェニックス。

自分のせいだと重い責任を感じる真面目な母親に、演技派ジェニファー・コネリー。
ジャンル問わずで色々な作品ちょこちょこ出てくる、マーク・ラファロ。
一見"いいひと"なこの人、今回は加害者で この周りはツッコミどころが多かったんだけど、、、、。


残された娘役には、ダコタ・ファニングの実妹 エル・ファニング。
やっぱり可愛い

けど、こんな濃い二人からこんな薄い顔の子 生まれないでしょ~!(映画だから仕方ないか 笑)

お久しぶりなミラ・ソルヴィーノ、やっぱりちょっと老けました。でもキレイ

マーク・ラファロ演じるドワイトの前妻で
被害者側の娘のピアノの先生。 なんという偶然すぎ。







話は暗く、静かで重たいテーマ。
演技派キャストが揃ってるから見入ってしまった。
けど、いかにもなハリウッド映画みたいに白黒ついて、ああさっぱりした!というような終りではないし
かといって衝撃

観たあとはもやもやした気分にさせられる。
(じーっくり進んでなかなか展開しないので 退屈しちゃうもしくは長く感じる人もいるかも。)
誰もがきっと、ひき逃げ犯のマーク・ラファロ(※これはもう最初から分かって話は進んでいくのであえて書くけど)に対して、
ムカつきながら観ることになると思うんだけど、
ほんとに
早く自首しろ!(そしたらすぐ話終わっちゃうけど)とか
子供と遊んでばかりで弁護人の仕事しろ!とか
子供にビデオで託すくらいなら直接話したまえ。とか
いつまで隠し通せると思ってるんだ!とか
もういっぱいツッコミいれたくなっちゃう。
でもそんなこと気にならず?初めの方は泣いてる人もいました。
最愛の人を殺されたら、目の前でひき逃げだなんて
本当自分の立ち場だったら絶対に犯人許せない、
ホアキン演じる父親の気持ち よくわかるし 警察側の対応もあんなんでいいの?とか
いろいろと考えさせられるかな。
怖かったから逃げた。だからって、日々、自分の犯した罪の意識から逃れる事は出来ない。
どちらの立ち場も、自分だってなり得る。
それぞれの取る行動に注目の作品でした。
感動、というのとはちょっと違うな~。いかにも単館系の作品。気になる人は是非劇場で




Reservation Road 2007年 アメリカ 102min
7月26日より シャンテシネほか、全国順次ロードショー。
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ところでこの作品、去年のトロント映画祭でレッドカーペットに現れたキャストたちを見たのだけど、
ホアキン(妹も)もジェニファー・コネリーも、ファンの声には応えず、
通路の反対側でインタビューだけ受けてさっさと中へ入っていっちゃった。
ミラ・ソルビーノはファンに応えて手を振って愛想は良かったのだけど。
その中でただ1人、ファンたちの所へ来てサインやら写真やら握手やら一生懸命に対応してたのが
マーク・ラファロ

それまであんまり好きな俳優じゃなかったんだけど(ゴメン)
一気に高感度up


と同じようなことを書いた去年のトロント映画祭でのこの映画のレポ記事は


2007 10/18 L.A.プレミアにて




ミラ・ソルヴィーノ&ジェニファー・コネリー。

演技合戦も見どころのひとつ













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