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ずーっと公開されないなぁと気になってた2005年作品、結局劇場未公開で(DVDスルー)最近リリース
キューブリック監督になりすました男の、本当にあったウソのような話。
1990年代ロンドン。キューブリッ クと名乗る男が人々に声をかける。
「私は映画監督のスタンリー・キューブリックだ。キミを次の映画に起用しよう」。
喜んだ人たちは彼に酒をおごり、ディ ナーの勘定を持ち、当座の金を都合する。
だがその正体は、アラン・コンウェイというロンドンに住むフツーのおじさんだった
そういえばマルコヴィッチ主演で同じくスルーになった「ザッツ★マジックアワー ダメ男ハワードのステキな人生 (2008)
も観たのに書くタイミング逃してたらもう内容忘れちゃったなー。
何と、これ実在した男だというんだから驚き 「オレオレキューブリック」詐欺か
ドラマではなくコメディ仕立て。後から知ったけどリュック・ベッソン監督製作総指揮だって。
しかも、水玉の緑のソックスなんてはいてるゲイ。マルコヴィッチって意外とゲイキャラ似合うんだよね。
ちなみに、本物のキューブリックはゲイではない。
キューブリックは好きな映画監督の上位に挙げるほど大好きと公言してるわたしだけど、
実はその素性はあまりよく知らなかった。
このキューブリックになりきり男、顔はまったく似てないし(そりゃマルコヴィッチだから)
実際のキューブリックをモデルにしてるわけではないのでそこはあしからず。
(その実在のペテン師もまるで似てなかったそうな)→それでよく騙せたな。
音楽は全編、キューブリック映画から拝借。あの名曲もあの名曲も流れちゃう
様々な作品のサントラからちょこちょこと抜粋されてかかるのはそれだけでもファンには嬉しい
ブライアン・アダムスも音楽に参加。
監督のブライアン・クックという人、当然というか、さぞかしキューブリックの大ファンなんだろうなと思ったら
「アイズ・ワイド・シャット」「シャイニング」「バリー・リンドン」の助監督。
なるほど納得。
ヘンキャラのマルコ観てるだけで楽しいからマルコファンは必見!
この男、名をアラン・コンウェイという。
惨めで孤独なただの男。好きな物はお酒とオトコ。お金はない。
1990年代のロンドン。自分をあのキューブリックだと名乗ると、信じた人たちは必ず寄って来ていい待遇をしてくれる、
もしくは取り入ろうとしてくる。出会う人出会う人に、次回作で出演してもらう、だの
Diorがヘルムートに送ったというのを譲り受けたリングを知り合った女性に気前良くあげたり
うだつのあがらない若いミュージシャンたちには ロックのレーベル立ち上げるからなどと調子いいことを言って期待させる。
そうして酒をおごったり金をだまし取られたりする詐欺事件が続発!
マルコのファッションも見どころのひとつ?
騙された方も、偽物だと判明し騙されたと分かっても、 訴えようにも
自分がそんなことに騙されたとは世間にバレたら恥なので訴えることが出来ない。
稀に本物のキューブリックのファンで彼を知ってる人に当ってしまい
監督作の話題になりボロが出て、やりくるめられた時はすごすご退散し、
次の日は懲りずにまたでかけていって人を騙す。
騙してなりきることでしか喜びを得られない不幸な男。
そもそもキューブリックって人前に出たがらない人間で有名なのにね。
誰かになりきるときはちゃんと入念にリサーチしませう
これ素人でもわかる基本中のキホン。
キューブリックと出逢ったおかげでラスベガスに進出し、ショーで成功する予定を目論んだ
イギリスのコメディアン。 アンタ、あまいよ!
面白いのはキューブリック映画の蘊蓄。
キューブリック自身が、唯一自分の作品だと認めていないという「スパルタカス」についてのエピ。
主演のミス・(笑)カーク・ダグラスは、タバコの用意を忘れたウェイターを即刻クビにした。
と、ホテルのルームサービスでオーダーしたタバコが用意されてなかった場面でその話を持ち出す
次回の新作は? (劇中)と質問されると、
「「3001年宇宙の旅」主演はジョン・マルコヴィッチでね。エリザベス・テイラーは宇宙飛行管制官だよ。」
なんてジョーク(←本気)があったり。
マルコヴィッチファン&キューブリックファンは楽しめるはず
逆にマルコヴィッチに興味のない人、キューブリックの映画に興味ない人にはつまらないだろうな。
さすが名優マルコヴィッチの、巨匠と情けないフツウ人の演じ分けがあえて言うまでもなく素晴らしい
7/10(70点)
スタンリー・キューブリック
没年 : 1999/03/07
13 歳のときに父にもらったカメラに熱中。その腕前は16歳の時に“ルック”誌に写真が載るほどで、既に才能の片鱗を窺わせていた。
17歳で同雑誌の社員とな るが、近代美術館のフィルム・ライブラリーに通ううちに映画に興味を抱く。
51年に短編ドキュメンタリー“Day of the Fight”を撮り、25歳のときに叔父から借りた金で最初の長編を完成させて配給されるに至った。第二作「非情の罠」はUAが買い取り上映。56年の 「現金に体を張れ」が高く評価され、「突撃」がヒット。
次いでピンチヒッターとして嫌々引き受けた「スパルタカス」で大作も撮れる監督として評価され、 「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」、「2001年宇宙の旅」、「時計じかけのオレンジ」の“SF 三部作”を完成。
世界的な映像作家としての地位を確立した。他に「シャイニング」、「フルメタル・ジャケット」など、常に完璧主義を貫き通してどの作品も 話題になった。
51年に離婚後、ルース・ソボトゥカと再婚したが3年後に離婚。その翌年にスザンヌ・クリスチャンと再婚した。99年、「アイズ・ワイド・ シャット」完成直後に死亡。
次回作として準備されていた「A.I.」はスピルバーグが引き継いで完成された。
このキューブリックの偽物、アラン・コンウェイが起訴を逃れ自宅へ戻って3ヶ月後にキューブリックは亡くなった。
Color Me Kubrick 2005年 イギリス=フランス 86min
6月24日DVDリリース 廉価版1000yenから発売中