デビュー作「マイ・マザー」や2012年「わたしはロランス」で評価を受けた、
まだ若き26歳カナダ出身監督 グザビィエ・ドランが、監督/主演/脚本/衣装/編集の5つを担当。
カナダのケベック在住の劇作家ミシェル=マルク・ブシャールの同名戯曲を基に、
同性の恋人・ギョームを亡くし、葬儀に出席する為に彼の故郷を訪れたトムと、ギョームには女性の恋人がいたと信じているギョームの母、
トムの存在を知ってはいたが、同性愛を知られないようにするため恋人であることを隠すよう強要する兄のフランシスらの
閉ざされた危うい人間関係。
危険な愛と暴力、罪、隠された過去を巡る物語。
グザヴィエ・ドランは若かりしジョニー・デップを思わせる
繊細な内に秘めた情熱みたいなものを漂わせる。
農場の田舎に拘束された恋人の兄、フランシスに少しづつ知らぬ間に
心は洗脳されていく、、、、
トムは逃げようと思えばいくらでも逃げられる状況、暴力的行為に及んだかと思うと
突然のダンス、、、、
頼んで来てもらったサラはこの雰囲気でヤバいと察知し、
逃げようともするが、お酒の勢いで結局フランシスの思うまま。
何かがトムを駆り立てる。
モントリオールの広告代理店で働くトムは、交通事故で死んだ恋人のギョームの葬儀に出席するために、彼の実家である農場に向かう。そこには、ギョームの母親アガットと兄フランシスが二人で暮らしていた。トムは到着してすぐ、ギョームが生前、母親にはゲイの恋人である自分の存在を隠していたばかりか、サラというガールフレンドがいると嘘をついていたことを知りショックを受ける。さらにトムはフランシスから、ギョームの単なる友人であると母親には嘘をつきつづけることを強要される。恋人を救えなかった罪悪感から、次第にトムは自らを農場に幽閉するかのように、フランシスの暴力と不寛容に服していく…。
閉塞的な環境、雰囲気の中 高まる狂気、狂っていく日常。
音楽はガブリエル・ヤレド。
5/10(57点)
25歳の若さで監督主演脚本…世界に認められ でも今作、私にはいまいちだなどうにかなる手前で見せない、
そんな演出もまどろっこしく感じちゃうタイプで特に大きな展開なく理由も全て明かさない、
田舎の農家で洗脳されてく怖さとか、狂気、異常な愛とかまぁわかるけどという感じ。
ナルシスト的な監督主演のグザビィエくん、魅入るほどに美しいと感じる人や
この閉鎖的な世界観に取り込まれちゃう方にはお気に召すだろうけど
そりゃそうなんだけど、好みに大きく分かれる作品。
やりきれない孤独とか、訴えたいことは理解は出来るけど作品として云々じゃなくて
雰囲気は嫌いじゃないけど、結局精神的なところをみせるだけにとどまる、
何か起る、とまではいかない曖昧さが わたしはいまひとつ。
衝撃さを求め過ぎ?
笑
あ、監督ドランの友人でもあるケイレブくん(ランドリー・ジョーンズ)出演シーンは大幅カットされてたとか。
それとも全部カットされたのかな?
いるとしたらラスト近くの口裂け男の後ろからのカットが怪しいんだけど。
映画『トム・アット・ザ・ファーム』特報・ロングバージョン
TOM A LA FERME 2013年 カナダ=フランス 102min
10月25日より、公開中~
カンヌ映画祭で審査員賞を受賞した、新作「MOMMY」は2015年4月日本公開決定。
あれ、何かこれまた違う雰囲気ね。髪のせいだけ?
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