モロク

　その燃え上がる偶像はもっとも黒く
　彼らは青い溶鉱炉のまわりで
　シンバルの音もけたたましく
　ときにはむなしく
　陰うつな踊りにふけっている


ぺオルとバーリムは自らの小暗い宮殿を破棄し
それとともにパレスチナの神々もうち砕かれた
そして月形の飾りのあるアシュタロス
天の女神にして母であるアシュタロスは
いまや蝋燭に取り巻かれて
神の座に腰を下ろすこともなく
ハモンは角を広げ
チュロスの乙女たちは
傷ついたタムズをむなしく嘆く

secret of secrtets

この書籍は時に真の黒魔術と呼ばれるテクストで
グリモア自体はフランス語で書かれている・・
ソロモンが記したものとされ魔法の護符や文字を提示している
おそらく1750年ごろに出版されたものらしい

悪霊

スコットの示す召喚の指示に含まれる悪霊の名前
バルキンは煉獄の丘ルリダンとグラウロンの君主で
1500の軍隊を率い北の山脈の支配者とされる

スコットの記すところではバッコス神のように小さな山羊に乗って現れ
カメレオンに乗ったおびただしい家来に先導されるという・・

　魔術師は質問や興味のある疑問を霊に問いかけて満足すると
霊の一団の中からエチオピア人めいた背丈9インチの小さな霊が現れるが
これは魔術師の生きている間だけ仕えるように大いなる霊
バルキンが魔法使いに送り届ける使い魔である