Soopllofeiv の日常

管理人soop視点の奇妙な現状

いつわり

2019-05-03 17:35:43 | Weblog
 舞台は明治末期の鎌倉 由比ヶ浜に来ていた学生の私は「先生」と出会い若い時分から遁世し
世間や人との関係を断って暮らす先生に興味を抱き東京に帰った後も先生の家に出入りするようになりました
私は足しげく先生のもとに通いますが先生は自分の過去をいっさい語ろうとしません

・・・帰省していた私のもとに手紙が届きます
そこには遺産をめぐる叔父の裏切りや親友の自殺といった先生の過去がかかれており
手紙は私宛に残した遺書であり
先生がすでにこの世にいないことを知るのです

******************************************************************************************

Kの突然の告白に下宿先の娘をいずれ妻にしようと考えていた「先生」自分の嫉妬や焦りを隠して
こう言い放ちました・

「精神的に向上心のないものは莫迦だ」

またこの言葉は以前にKが先生の教養の少なさの一端に対しKが放った一言でもあり、その意趣返し
として先生はこの言葉を投げかけました

先生は「意志の力を養って強い人になる」と求道してきたKが色恋のような低俗なものに目覚めるとは
何事だという大義名分を盾にKを糾弾結果Kは自殺に追い込まれます・・
その後先生はその下宿先の娘と結婚するもののKへの罪悪感を抱き続けます



                                     こころ:夏目漱石
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする