美しい【チャイコフスキーの花束】を頂いたので(6月4日の記事)
久しぶりに【弦楽セレナーデ】を聴いてみました。
弦楽セレナーデは、チャイコフスキーが40歳の時に作曲した、美しい曲です。
チャイコフスキーが、敬愛するモーツアルトのセレナーデを意識して作曲されたと
言われています。
1度聴いたら忘れられない、印象的なメロディーから始まるこの曲は、
ヨーロッパ的な洒脱な雰囲気と、ロシア的なロマンチズムが合わさっていて、
聴く度に、豊かな気持ちになります。
この曲の、美しい響きに包まれていると、
150年前のロシアに、タイムスリップした気分になるのです。
私は毎年、秋になると、この曲が無性に聴きたくなり、
秋のテーマミュージックの様に、毎年聴いています。
ところが今回のように、梅雨の前の、ちょっと肌寒い日に聴いてみると、
これがまた、妙に心に響くのです。
秋に、この曲を聴く時は、ロシアの大平原を想像しながら聴きます。
そして、地平線に落ちる美しい夕焼けや、それに続く黄昏の空気を
思い浮かべるのですが、
この時期に聴くと、ライラックや、薔薇の薫りが漂っている庭を散歩しているような~
そんな気分になるのが不思議です。
名曲は、聴く季節によって、受ける印象が変わるのかもしれません。
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1時間20分