ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

アスペルガー児への言葉がけ

2017-06-15 | 障がい児教育

10年程前に教えていたRちゃんは、転校生でしたので、
小3の途中からピアノを教えました。

以前の場所で、すでに4~5年、ピアノを習っていた~とのことでしたが、
最初のレッスンの時に聴かせてもらいましたら、初歩の曲しか弾けていませんでした。

レッスンを始めてみますと、語彙がとても豊富でしたので、
理解が早い子のように思われました。

ところが、ピアノはなかなか上達しません。

なんでかな?  私の工夫が足りないのかな?
それとも、お家で練習していないのかな?

そんな事を思いながら、数ヶ月が過ぎました。

そんなある日、Rちゃんのお母様が

「実は、Rは、アスペルガー症候群の診断を受けています。
ですので、Rに教える時は、気を付けて頂きたいことがあります。
新しい曲を、宿題で出す時は、必ず、“この曲を、お家で、1人で練習できますか?”
と聞いてください。
それが、Rが理解したかどうかのバロメーターになります。」

と仰ったのです。

「分かった?」と聞くと、今喋っている内容、意味は分かるので、
「分かった。」と答える。

「大丈夫?」と聞くと、今は別に苦しくないから
「大丈夫。」と答える。

アスペルガー症候群の子に指導する時は、出来るだけ具体的に説明してください~
と、その時教えて頂きました。

それ以来、アスペルガー児を教える時は、必ず具体的に指導するようにしています。

「先生が横に居なくても、1人で練習出来ますか?」

「毎日、右手3回、左手3回、両手で5回、練習出来ますか?」等々~

(発達障がいの子は、具体的な数字を示した方がよい、とも教えて頂きました。)

具体的に指示をするようになってから、Rちゃんも少しずつ上達しました。

ちょっとした言葉かけで、上達の度合いも変わってくるのだな~と思ったのでした。

出来るだけ具体的に~
これは、アスペルガー児の指導に限らず、大事なことだと思います。

 

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1時間15分

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