Yちゃんは、20代半ばの 小学校の先生です。
教育学部1年生の時から、ピアノを指導しました。
Yちゃんは大学生になるまでピアノの経験が無く、
「初歩からお願いします。」と言われたので、
他の生徒さん同様、片手の練習から初めました。
その後、順調に両手へ移り、
数ヶ月した頃には、教員採用試験を見据えたレッスンになりました。
そして、教師になった時に役に立つように、
簡単な伴奏法と、音楽理論も少々指導しました。
その後、Yちゃんは目出度く教員採用試験に合格し、
大学卒業と同時に、小学校の先生になりました
教員採用試験が終わった後は、レッスンを一旦止めたのですが、
教師になって落ち着いた頃、再び習いに来てくれるようになりました。
それからは、子どもに受けるような名曲をレッスンしてきました。
エリーゼの為に、お人形の夢と目ざめ、つむぎ歌、アラベスク、等々。。。
そして、ベートーベンのトルコ行進曲を終えた今は、
モーツアルトのトルコ行進曲に挑戦中です。
そんなYちゃんは、先日、
かねてからお付き合いしていた方と、結婚しました
私は、小さな置き時計をプレゼントしました。
これからは、新たな時を刻んでね
~と云うお祝いの気持ちもありましたし、
この時計を見た時は、ピアノや私のことを思い出してね
~と云うささやかな願いもありました。
ただ、残念なことに、御主人のお仕事の都合で、
Yちゃんは来年の4月に教師を辞めて、遠くの県に引っ越してしまうのです。
「寂しくなるわ。」と言うと、
「大丈夫です。ギリギリまで習いに来ます。
トルコ行進曲がこのままでは、止められません」
と言ってくれました。
来年の3月まで、大切に指導しようと思っています。