終わりなき旅に「owarinakitabini.wma」をダウンロード
春、待ち合わせの母校の校門に来ていたのは、ベーシストの彼だった。
雨の中、再会の挨拶をして、復活を喜び合った時の満面の笑顔。
彼は、いつも左奥に立って、フロントで歌う僕らの背中を押し続けた。シャイで、何か自分の考えを告げる時には、照れ笑いを浮かべながら話す。
MCの時も、「僕が歌うわけじゃないけど……」と控えめに話す。
高校を時代、大学受験に向けて、活動を休止しようと話し合った時、一番、反対したのは彼だったように思う。
そんな彼から、今夜、電話が来た。
「『17歳のころ』を今度、演奏したい」という。
一コマ一コマにまぶしいほどの輝きをもち
忘れられない心に滲んだマイメモリーin 1981
という20歳のころ、高校時代の思い出を歌った曲だ。
そして、この秋に、大人バンドのコンテストに出ようという。
おそらく、一番に僕たちの音楽を愛している彼からの強い願いである。
動かないわけにはいかない。
僕たちにあの頃ほどのはつらつとした輝きはないけれど、今だからこその輝きを放てそうな気がしてきた。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます