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切なく甘い

2011-10-06 21:49:12 | 山陰・山陽 秋の花旅

 美保関には重厚な美保神社がありました。

 

 

 こちらの御祭神は商売繁盛、漁業・海運の神様のゑびすさま」で、全国えびす社3千余社の総本社なのだそうです

 

 

 

 

 「ゑびすさま」は昔から鳴り物がお好き」なのだそうで、安政5年に樹齢千年の欅をくり抜いて作った大太鼓が奉納され、それが国の有形民俗文化財に指定されているそうです。 

 

 

 

 

  神社の境内入口の横に青石畳の趣ある小路が続いていました。

 

 

 

 旅館や土産物屋などが並んでいますが、ほとんどが開店休業状態のようです。

 

 

 昔は参拝客などで結構賑わっていたのかもしれません。

 

 著名人の訪問も多かったようで、旅館の格子には吉井勇の短歌などが掲げられていました。

 

 

 

 

 

 石畳みの小路を奥へ進むと佛谷寺という寺があり、その門の看板をみると「八百屋お七の恋人 小姓 吉三の墓所」と記載されています。

 

 

  へ~~~ そうですか! 江戸と美保関が繋がっていたのですか! 

 またまた興味深いものを見付けました。

 正に「犬も歩けば」ですね。

 

 蛇足を承知で補足致しますと、天和3年、1683年に江戸の鈴ヶ森で16歳の少女、八百屋お七が火あぶりの刑に処されました。

 お七は、ある大火で一時寺に避難しますが、そこで寺の小姓の吉三と会い、たちまち恋に落ちます。

 やがてお七は家へ戻りますが吉三のことが忘れられず、火事になれば再び吉三に会えるのではと思い、家に火を付けて直ぐに捕えられ、火刑に処された、というお話です。

 

 

 

 

 石畳の小路を戻る途中で太鼓醤油店という店に立ち寄り、みほ太鼓という地場の刺身用の醤油を購入しました。

 

  

 愚かで切ない恋物語の舞台で購ったお醤油のせいか、甘くて濃厚な味がしました。

 

 

 

 

 

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青い海 みどりの岬

2011-10-06 21:09:06 | 山陰・山陽 秋の花旅

 大山パークウェイのドライブは続き、境港の街を出て境水道大橋を渡り、島根県へ入ります。

 

 

 

 

  県道2号線に入り、波打ち際を美保関へ向かいました。

 

 境港を出航したフェリーが目の前を航行して行きます。

  

 

 船と並走する車の速度が優り、程無くフェリーに追いつきました。

 

 美保湾を航行するフェリーの向こうに大山が横たわっていました。

 

 

 

 境港から230分で島根半島先端の地蔵崎に到着しました。

 青い海原と空を背に美保関灯台が、白い姿を見せていました。

 岬を巡ったフェリーが、沖合を隠岐目指して去って行きます。

 

 

 

 

 西の方角に目をやれば、日本海に隠岐の島が浮かんでいました。

 

 

 

 岬の自然探勝路を散策してみました。

  

 探勝路に掲示されていた解説に、次のような記載がありました。

 

「この探勝路は、マツクイムシの被害により失われたクロマツ中心の林から、照葉樹林に移行した林の中にあります。

 

 照葉樹林は、光沢のある厚い葉を持った常緑広葉樹で構成された林で、この自然探勝路周辺にはトベラ、クロキ、ヤブニッケイ、ネズミモチ、スダジイなどの樹種を見ることができます。 

 

 地蔵崎園地からは日本海・大山などの様々な風景を望むことができますが、ここからは美保湾越しの大山を望むことができます。」

 

 

 

 

 ウーン、確かに。

 

 昔は松の枝越しに望む、銭湯の絵にあるような大山の姿だったのでしょうか。

 

 

 

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水木しげるロード

2011-10-06 17:31:23 | 山陰・山陽 秋の花旅

 境港に到着しました。

 

 目の前の水道を跨いで立派な橋が架かっています。

  

 

  橋のたもとに台場公園があります。

 

 台場公園の元となった「お台場」は黒船襲来に備え、全国各地の藩の重要な港に築かれた軍事施設で、「境お台場」は1863年に構築されたそうです。

 

 「境お台場」は鳥取藩の中で最も規模が大きく、山陰の重要港湾として繁栄した境港の歴史を学ぶ上で大きな意義をもつ史跡だと解説板に記載されています。

 

 

 

 

 境港は日本海を介する大陸との交易や防衛上の意義を持つ重要な場所だったようです。

 

 

 海運介して、境港が世界に門戸を開いた象徴が台場公園であるなら、漫画を介して、世界に日本分化を発信している象徴が水木しげるロードだ言えるかもしれません。

 

 

 

 

 「水木しげるロード」は境港出身の漫画家・水木しげる氏を顕彰して、800メートルほどの通りに、氏の漫画に登場する妖怪のブロンズ像を並べています。 

 今日は9月24日。 三連休の中日とあって、通りは観光客で溢れていました。

 ネズミ男の顔や膝は観光客に撫でられてピカピカでした。

  

 

 

 中には入りませんでしたが、妖怪神社などもありました。

 妖怪が神社なの?

 

 マーあまり深くは考える必要はなさそうです

 

 

 

 

 

 水木しげる記念館は平成20年にリニューアルされたそうです。

 

 NHKの朝のテレビドラマの影響か、観光客が次々と入館していきます。

 

 

 水木しげるロードには妖怪饅頭や妖怪を模した壺の日本酒などが店頭を飾り、観光客は競って買い求めておりました。

 

 

                          

                      

 

 

 水木しげるロードには、妖怪ジュースや鬼太郎ラーメンなどの妖怪関連商品が並んでいました。

 

  

 

 

           

 

 

 

 このように、特定の漫画にテーマを絞った観光地を他に見たことがありません。

 

 見事な発想と企画力に感心させられました。

 

 

 

 私は全国に花公園やフラワーパークを訪ね歩いていますが、折角の資源を眠らせたままの施設を多く目にしています。

 

 貴重な資源を残し、安定的に施設を経営する為にも、水木しげるロードは参考になるだろうなと思いました。

 

 

 

 勿論、NHKの朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の影響は相当にあるようです。

 

 

 

 水木しげる記念館近くの、昔懐かしい駄菓子屋を覗くと、中年のおばさんが一人デ店番をしていました。

 

 

 客は私一人だったので、「この通りはずごいですね」と話かけてみました。

 

 「ええ、10年ぐらい前はシャッターが降りた店が並ぶ、寂れた商店街だったのですが、水木しげるロードの名にしてから客が増えました」とのことです。

 

 

 更には「今年は特にテレビ番組の影響と東北の地震で修学旅行がこちらに周ってきたのでお客さんが増えました」とのお話でした。

 

 

 

 

 日本の漫画は世界中に大きな影響を与え続けています。

 

 物作りも大事ですが、日本には人の心を動かす、眠っている資産が豊富にありそうだなとの印象を得た、鳥取県境港の「水木しげるロード」でした。

 

 

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大山パークウェイにて

2011-10-06 15:15:24 | 山陰・山陽 秋の花旅

 安来市広瀬町のヒガンバナで、今日の予定先は全て訪問を済ませました。

 山陰で訪問を予定している残りの施設は「松江フォーゲルパーク」しまね花の郷」の後二つです。

 今日中にその二つを巡ってしまえば「花の旅」の主目的は達成します。

 会社勤めの頃なら間違いなくそうしたはずですが、今回は無理に急ぐ必要はありません。

 

 それと実は、とっとり花回廊のインフォメーションコーナーで、今宵松江城を中心に燈籠を使った幻想的なイベントがあるとの情報を入手したので、できることなら今夜は松江に居たいのです。

 地図を見ながら、夕刻までに、無駄のないスケジュールで松江に到着するルートを考えました。

 その答えが、境港を経由して美保関へまわり、様子を見ながら松江へ向かうというものでした。

 

 さてさて、どうなることやら。

 結論から申せば、・・・いやいや、言わぬが花でしょう。

 

 

 安来でナビに、境港水木しげるロードを目的地にインプットすると、ナビは米子市を抜け、弓ヶ浜を通り、境港へ至るルートを示しました。

 

 経由地の殆ど全てが私にとって未体験の場所です。

 

 大いに興味が膨らんできます。

 

 出発進行!

 

  

 米子市街を抜けると、右手松林の中に海が見えてきました。 

 

 松林の中の弓ヶ浜展望パーキングエリアへ車を進め、潮風を求めました。

 

 海岸に立つと右手には大山が聳えています。 

 

 

 

 

 左手の美保湾の先に美保関が望めます。

 

 海は穏やかで、パーキングエリアでサーファー達が波の様子を伺っていますが、この静かすぎる波でのサーフィンは多分無理でしょう。

 

 

 

 

 パーキングエリアに「大山パークウェイ」が赤いラインで紹介されていました。

 

 そうか! 今日私が走るのは、大山パークウェイそのものなんだ。

 

 

 そうか、そうだったんですか、お勧めコースなのですね。

 

 

 

 

 パーキングエリアから暫く走ると米子空港の表示が出ていましたが、なんと「米子鬼太郎空港」と記載されてます!

 

 ゲゲゲ、鬼太郎はこの地ではあのニューヨークに於けるJ.F. ネディーと同じ扱いです!

 

 

 

 いやいや、ホントに興味深いことが経験できます。

 

 

 また暫く走ると右手に「夢みなとタワー」の表示があったので、寄り道しました。

 

 

 ひまなので、ダボハゼみたいに何にでも食らいつきます。

 

 鮮魚センターを覗いてみました。

 

 足を伸ばせば左右に1メートル近くありそうな蟹が水槽に横たわっていました。

 

 

 鮟鱇がでかいし、安い。

 

 明日帰るスケジュールだったら間違いなく購入していたでしょう。

 

 

 

 

 どこの街へ行っても、市場を覗くのは本当に楽しいものです。

 

 その地方独特の特産品に出会うことができますから。

 

 鮮魚センターを出て海岸へ行ってみました。

 

 

 

 堤防に沿って自家用車が並んでいましたので、何かな?と思って近づいてみると、家族連れが堤防の上で潮風を浴びながら釣りを楽しんでいました。

 

 

 

 

  

 「何が釣れるの?」と男の子に聞くと、はにかみながら足元のバケツを指さします。

 

 

 お母さんがアジとかイワシですと答えてくれました。

 

 

 ほっほー、釣れていますね~。

 

 群れが回遊してくると、入れ食い状態だそうですよ。

 

 今夜の献立にもうひと頑張りですね。

 

 

 

 

 

 大山を望みながら家族で釣りを楽しめるなんて、きっと平和で長閑な毎日なのでしょう。

 

 

 

 野に咲く花のような、ほのぼのとする光景に出合えました。

 

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