札幌岳と空沼岳の分岐点には万計山荘まで3.2㎞と表示されていました。
たしか、万計山荘の横には空沼岳3.5㎞と表示されていたと思います。
ということは、分岐から頂上までは0.3㎞ですね。
最後の登りと判断し、登山道を進んでゆきます。
すると、目の前にハイマツの茂みが現れました。
当初、このハイマツが空沼岳唯一のものと考えていたのですが、ハイマツの生育下限は更に低い場所だったことは、前回のページに記した通りです。
そして、このハイマツ帯を左へ廻り込んだ先に、空沼岳の山頂が待っていました。
登山口を出発して、3時間40分程の行程でした。
植物を観察しながら登ってきましたが、休憩は殆ど取りませんでしたので、標準的なコースタイムに近いと思います。
私のような熟年登山者のご参考になれば幸いです。
頂上から360°の展望を楽しみました。
南方、稜線上に漁岳を置いた先にギザギザ頭の恵庭岳、更にその奥に雲を被った樽前山が見えます。
西の遥か遠く、富士山に似た容姿の羊蹄山の頂きが雲の狭間に見えています。
画像の右端のピークは無意根山でしょうか?
ちょっと自信はありませんが。
北の方角には手稲山と、手前へ伸びた稜線上に百松沢山や砥石山と思える山容が続いています。
右へと視線を移すと、遠く、藻岩山らしき小ピークの右に札幌市街の広がりが見えていました。
足元に目をやると、緑の森の中にポツンと赤い屋根が見えています。
あれが、万計山荘のはずです。
万計沼は木立の中に隠れているのでしょうか、
湖畔から空沼岳のピークは見えませんでしたから、逆を考えれば、きっとそうです。
下山路は同じルートを使いました。
植物を観察しながらの下山でしたが、休憩をほとんど取りませんので標準的なコースタイムとそれ程変わらないと思います。
空沼岳ピーク12:55→万計山荘14:05(70分)→登山口15:25(110分)で計3時間でした。
花の百名山がテーマなので、頂上で観察したハイマツの花をご紹介します。
下の左写真が雌花、右が雄花です。
雌花は枝の先に付き、雄花は新しく伸びた枝の付け根部分に付きます。
勿論、私の植物観察のテーマである、ハイマツに不等葉性が見られるかどうかも観察しましたが・・・・
ウーン?
これは、きちんと計測しなければ結論を出せそうにありません。
空沼岳山頂は支笏洞爺国立公園内ですから、標本採取は諦めました。
なにしろ、「とっていいのは写真だけ、残していいのは足跡だけ」ですから。
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