クラブヘッドのデザインと言うご質問を受けたので 少々、それについて書いてみます。
http://blog.livedoor.jp/hbs/archives/1767347.html
前回の記事では、ドライバーヘッドのデザインで 弾道のイメージを醸し出す と言う部分に 触れました。 

今回は別な部分を・・・

tp07sface

IMG_0007

この二つ、ウッドとアイアンです。 フェース面に着目してください。

 ロフト等に違いはあるのですが、 何故、こうも形状が異なるのでしょうか?

 ウッドは、確かにトゥ側の方が高くなっていますが、

 それはそんなに極端ではありません。 

機種によっては、左右対称(トゥ~ヒール方向)に近いモノ まであります。

 しかし、アイアンヘッドは機種の違いは多少あれど 

必ず、トゥ側が高くなった 末広がり、扇のような形状をしています。

 昔のブローニングなど(知らない?) ロープロファイルモノであっても 

やはり、トゥ部分が広がった形状です。

IMG_0033


ヒントになるのは、この末広がり度合いは ロフト共に少々変化していく、ということと。


47779_156705984486141_2089059914_n 

ウッドヘッドのこの角度からの形状に 隠されています。
ウッドは箱型の立体の強い形状です。 アイアンは板状の平面の強いイメージの形状です。
ウッドにとっては、クラウンと呼ばれる

 上面の部分がクラブを”移動”させるイメージを 醸し出し、

同時にその方向をイメージさせます。 

どの方向に動かすか、テークバックするか ということをイメージさせます。

そのウッドでいうところのクラウンの役割を 担うのが、

板状の形状であるアイアンでは フェース面にもある、ということなのです。

001

ですから、クラブの長さが異なり 円弧が小さくなるウエッヂほど 

トップエッジと言うか、 フェース面上のトゥ側の末広がりも きつくなります。

IMG_0559

 それはパターも同じです。 

引いていく、厳密にはスライドさせていく 方向を想起させるモノでなければいけないのです。

2595cdb2

最近のゴルフクラブは、色や飾りばかりが 強調されてしまい、

 視覚としての、ゴルフの役割を 蔑ろにする傾向が強い気がします。