クラブヘッドのデザインと言うご質問を受けたので 少々、それについて書いてみます。
http://blog.livedoor.jp/hbs/archives/1767347.html
前回の記事では、ドライバーヘッドのデザインで 弾道のイメージを醸し出す
と言う部分に 触れました。 今回は別な部分を・・・
この二つ、ウッドとアイアンです。 フェース面に着目してください。
ロフト等に違いはあるのですが、 何故、こうも形状が異なるのでしょうか?
ウッドは、確かにトゥ側の方が高くなっていますが、 それはそんなに極端ではありません。
機種によっては、左右対称に近いモノ まであります。
しかし、アイアンヘッドは機種の違いは多少あれど
必ず、トゥ側が高くなった 末広がり、扇のような形状をしています。
昔のブローニングなど(知らない?) ロープロファイルモノであっても やはり、トゥ部分が広がった形状です。
ヒントになるのは、この末広がり度合いは ロフト共に少々変化していく、ということと。
ウッドヘッドのこの角度からの形状に 隠されています。
ウッドは箱型の立体の強い形状です。 アイアンは板状の平面の強いイメージの形状です。
ウッドにとっては、クラウンと呼ばれる 上面の部分がクラブを”移動”させるイメージを 醸し出し、同時にその方向をイメージさせます。 どの方向に動かすか、テークバックするか ということをイメージさせます。
そのウッドでいうところのクラウンの役割を 担うのが、板状の形状であるアイアンでは フェース面にもある、ということなのです。
ですから、クラブの長さが異なり 円弧が小さくなるウエッヂほど トップエッジと言うか、 フェース面上のトゥ側の末広がりも きつくなります。
それはパターも同じです。
引いていく、厳密にはスライドさせていく 方向を想起させるモノでなければいけないのです。
最近のゴルフクラブは、色や飾りばかりが 強調されてしまい、
視覚としての、ゴルフの役割を 蔑ろにする傾向が強い気がします。