手振り(フェースローテーション)をする、と
ゴルフクラブの機能の中の重要な
『角度』 と 方向 を考えてみましょう。
平均的な日本のゴルファーのヘッドスピードは約 37ms です。
時速に換算すると 130㌔/h強 です。
当たり方…にもよりますが、この場合での
ヘッド(フェース)とボールの接触時間は 約1/3000秒
……0.0003秒です
フェアウェイセンター 200ヤード地点 を狙うとします。
その角度が ㊨㊧ともに 5度ずれると
その幅は約18ヤードずつ
左右5度のズレ の中におさめるとすると
40ヤードの幅のフェアウェイが必要 というコトです。
ご存知とは思いますが、時計の分・秒針の1分秒は 6度の角度です。
つまり、12:00 を狙うとして
11:59 と 12:01 の幅に打って 40ヤードの幅 なのです。
100ヤードでの 1度のズレは 約1.7ヤード
200ヤードでの 1度のズレは 約3.5ヤード です。
(覚えておきましょう)
100ヤードでの 5度のズレは 約9ヤード
200ヤードでの 5度のズレは 約18ヤード
1度は 時計の分秒針 1分1秒の 1/6
殆どズレがない というコトです。
0.0003秒のインパクトに フェース面の向きズレを
右左 ±5度におさめる
そう考えると フェースローテーション するコトが
どんなに無謀 なことなのか分るかと思います。
そして コースは 真っ直ぐ 長方形なホール と言う訳でありませんから
狭い場所、広い場所、高くなっている場所、低くなっている場所
というのが当然存在します。
手振りのフェースローテーション は
フェースの回転 という 方向だけでなく
ロフトも同時に変化する打撃です。
方向だけならいざ知らず そこに距離や当たり まで付いて回る訳
ですから、方向は合っても 距離が合わず ラフに行ってしまったり
距離は有っても 方向が合わず というのが当然起こり得ます。
本来、ゴルフクラブの構造は
方向は方向、距離は距離
例えて言うのなら ロフト角度はロフト角度ですし、
ライ角度やフェースの向きはそれとは別なモノです。
それをごちゃまぜに使ってしまったら
修繕するのがあまりに難しくなってしまいます。