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上垣守国養蚕記念館 / ものづくり・工場改善 但馬産業博物館

2023年07月09日 | ものづくり・工場改善 但馬産業博物館


我が家のベランダでサボテンの花が咲きました。

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 ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」 
   第480回(2023年7月3(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
 上垣守国養蚕記念館 / ものづくり・工場改善 但馬産業博物館
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但馬の産業に関係する記念館などを紹介する3回シリーズを始めます。
1回目が、養蚕
2回目が、但馬牛
3回目が、但馬杜氏
になります。
今回の1回目は養蚕についてで、但馬で養蚕を盛んにされた養父市大屋町蔵垣の上垣守国養蚕記念館に見学に行ってきました。

はじめに
蔵垣の部落の道にはこんなに大きなカイコのモニュメントが。


すぐに、上垣守国養蚕記念館は見つかりました。


この建物が上垣守国養蚕記念館です。


さあ、中へ。


上垣守国翁
この方が上垣守国翁です。


年表にあるように、東北地方にカイコの卵を買い付けに行かれ、但馬に持って帰られました。
三丹(但馬、丹波、丹後)地方の蚕種の改善に効果があったようです。


そして、いろいろ工夫をされて、生産性を向上させ、
その工夫を他の人々に口授されました。
ノウハウを広く公開されているところが素晴らしいですね。


1803年には、養蚕秘録という本を出されました。


本の価値がどれほどのものか、写真の中に解説があります。
この本は、シーボルトがヨーロッパにわざわざ持って帰ったそうです。
フランスで翻訳されました。


こちらは、国立研究開発法人 農業生物資源研究所が出している
「カイコってすごい虫!」より。
記載がなされているところがすごい。


養蚕を特に但馬に広めたことで、明治時代になり、顕彰碑が建てられています。
題字は兵庫県知事によるものだそうです。


カイコが桑を食べて繭をつくる
まずカイコの一生を先ほどの本から引用しました。


カイコを


給桑台に乗せ


桑を与えます


こちらは桑の拡大写真(実家でもカイコを飼っていましたのでなつかしい)


カイコは5回脱皮し、体重は10000倍にもなり、下のような寝床で
繭をつくります。


こちらが取り出した繭


繭からとれた真綿だそうです。


カイコ飼育の建物
現在は、温度と湿度はエアコン後管理可能なためでしょうか、下の写真の
飼育所で飼育されているようです。


昔は大変でした。温度は25度程度にキープする必要があり、
湿度も管理する必要があり、建屋の屋根に小さな屋根があり、
空気抜きになっています。


空気抜きを裏側から見ています。


製糸用の機械
糸くり機:繭から糸を取り出す道具


経台(へだい):何をするか不明


つむぎ車:糸に撚りをかけたり、機織りの縦糸とする糸を巻き取るのに使う
手動の回転車


上記のつむぎ車のシステム全体


最後に
記念館を出て、お墓にも参ってきました。
墓までの道と墓周辺はきれいに掃除がされており、蔵垣の皆さん
ご苦労様です。


                           井上直久

(記載をわかりやすくするため、簡略化などしています。)

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