第184回記事(2014年3月2日(月)配信)(毎週月曜配信予定)
<はじめに>
●今回は、大阪府東大阪市にある「ハードロック工業」株式会社の代表取締役社長をされている「若林克彦」さんの書かれた「絶対にゆるまないネジ」という本をご紹介します。
<内容>
●若林社長は、「東大阪のエジソン」とも言われており、ネジに関する特許・実用新案を取得されて、差別化できそうもない「ネジ」で世界一の商品を生み出し、事業を行っておられます。しかし、アイデアがいくら良くっても、それを実用化するレベルまで高めることも大切ですし、コスト低減も大切ですし、売れるようにすることも大切です。それらの困難をひとつひとつ克服されて現在のハードロック工業があります。2012年6月期の売り上げは約12億5千万円とのことです。
●この本のポイントは、サブタイトルである~小さな会社が「世界一」になる方法~
からもわかるように、中小企業の生き残りを考えた場合の一つの方法として、技術的アイデアをベースに、どのように成長し、オンリーワンとなって生き残っていくべきなのかを指し示してくれる本です。下請けからの脱出を考えておられる方などに有効な本ではと思います。
<データ>
表紙:
著者:若林克彦
出版社:中経出版
ページ数:223p
出版年:2011年
<独り言>
▲「日刊工業新聞」(インターネット版)の「元気印中小企業」コーナに、2014年2月21日付けで「ハードロック工業」さんの紹介記事が掲載されています。本のあらすじはこちらの記事とほぼ同じです。参考にしてください。
▼私もかつては技術者で、特許・実用新案を60~70件くらい書いた覚えがあります。しかし、事業に繋がらなかった。事業に繋がらなかった・事業にならなかった理由を当時は他責で考えていましたが、この本を読むと自責にしないといけないと思います。
◆自社の売り上げが上がらない理由を、景気が悪いといった他責には簡単に出来ますが、自責で考えることで、突破口が見えてくるはずです。嘆いてみても何も始まらない。
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