関西圏のコロナの勢いは衰える様子もないですね。
私が月に数回行く京都商工会議所でもコロナ患者の方が出たそうです。
注意しないと。
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ブログ 「晴耕雨読 in 神鍋高原」
第434回(2021年5月10日(月)配信)・・・・・毎月第1第3月曜日配信予定
ものづくり・経営改善 在庫管理 / 在庫マネジメントの基本 石川和幸
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1週間遅れになりましたが、「在庫管理」の本のご紹介を始めたいと思います。
最初にご紹介する本は、石川和幸さんの「在庫マネジメントの基本」という日本実業出版社からでているものになります。
はじめに
在庫というのは難しいものですね。在庫が多すぎると資金が固定化され枯渇しますし在庫管理費用が掛かります。逆に、在庫が少なすぎると納期が長くなりお客様からクレームが出て最悪の場合は競合から購入されてしまいます。どのくらいの在庫量が最適なのかという点が一番の論点になります。
この本の一番のおすすめポイント
最初にご紹介する理由は、この本さえ読めば在庫管理のすべてがわかるのではないかと思ったからです。サブタイトルにも「この1冊ですべてがわかる」と記載されています。「この1冊ですべてがわかる」と書かれていることは、誇張でなく納得性があります。この点を理解いただくために、まず目次を記載します。
目次
1章 在庫とは何か、なぜ問題になるのか
2章 在庫の基本① 会計上の在庫
3章 在庫の基本② 流通業の「もの」としての在庫
4章 在庫の基本③ 製造業の「もの」としての在庫
5章 在庫の基本④ 伝統的な在庫管理手法の考え方
6章 在庫最適化への取り組み① サプライチェーンをデザインする
7章 在庫最適化への取り組み② 需要予測・販売計画プロセスの最適化
8章 在庫最適化への取り組み③ 需給調整プロセスの最適化
9章 在庫最適化への取り組み④ 物流対応による在庫最適化
10章 在庫単価の改善活動と注意点
11章 在庫最適化のための「見える化」と管理指標
12章 在庫最適化のためのシステム
1章から5章が従来の在庫管理の本で一般的に書かれている内容です。基準在庫やサイクル在庫や安全在庫についても書かれています。6章から12章が従来の枠を超えた在庫管理の新しい領域・考え方に関する部分です。お分かりのように「最適化」がキーワードになります。
私の3つのおすすめポイント
伝統的な在庫管理手法の問題点が5章の133pから書かれています。書かれている項目は8項目ありますが、その中で2点挙げさせていただくと、
①視野狭窄 非常に狭い視野で問題解決する手法であるため、業務の繋がりや周辺への影響への配慮が欠落している。
②人的意思決定 伝統的在庫管理手法で欠けている最後の問題は、人的意思の反映です。・・・リスクにどこまで対応すべきかは人間が判断することです。
この本の従来の枠を超えた在庫管理の新しい領域・考え方で私の考える重要ポイントを3つ挙げさせていただきます。
一つ目は領域に関することです。従来の在庫管理の本で一般的に書かれている基準在庫やサイクル在庫や安全在庫の発注の枠を越えて、サプライチェーン全体で在庫管理をとらえるべきという点です。領域が仕入れや物流などにも広がっています。具体的に書かれているのは6章・9章あたりでしょうか。
二つ目は需要予測が大切だという点です。そもそもどれだけ売れるか、売るかが出発点です。意思を入れた責任のある販売計画を立案し、その販売計画を売り切る石と力で充てることが大切です。具体的には7章を確認ください。
三つ目が需要と供給のプロセスを調整することが大切だという点です。S&OP/PSIの枠組みで、①ビジネス活動の共有 →②販売計画=需要計画立案レビュー →③仕販在計画立案レビュー →④生販在計画立案レビュー →⑤需給調整 →⑥統合管理 が大切だと書かれています。これらは分かりにくいので、193p195p197pの図を見て頂くと理解がすすむと思います。具体的には8章を確認ください。
最後に
著者が言いたかったことは、「はじめに」に記載されていますが、
◆在庫管理の実態は現場任せでマネジメント不在
なので
◆現場の”人任せの在庫管理”から経営としての”在庫マネジメント”へ
進化させるために必要なことが網羅されています。
井上直久
外観
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