お試し化粧品

　電話が掛かって「○○化粧品ですがご当選おめでとうございます」
　「製品を送りますので住所など確認させてください」と続く。

　先日、新聞で大々的に宣伝していたので応募した記憶はある。
　当選者には１万円の化粧水を無料進呈、シミが消えるとあった。

　１万人対象ならば籤運がなくても引っかかる可能性は有るかも？
　でも「例えお試しにしても無料とは本当？」と半信半疑だった。

　有名会社の発売10周年企画、使用後の押し売り等はないだろう。
　３０ｍｌの小瓶が届き、外箱には１万円の値が明記されていた。

　天の恵みと喜ぶ。しかし継続が必要となれば毎月１万円は無理！

宗教勧誘

　もう空が暗くなっている夜７時頃にチャイムが鳴った。
　「今頃どなたかしら、ご近所さんからの差し入れ？」

　時々そんな事もある。戸を開けると二人の婦人がいた。
　丁寧な挨拶、名前を名乗り、パンフレットを差し出す。

　チラリと見ただけで「エホバの塔」の勧誘と分かった。
　「折角ですが興味ありませんからお帰り下さい」と断る。

　商売の営業でもないのに何の得になるの、よくやるよ！
　主婦なら多忙な時間帯、それを犠牲にしてでもの使命感？
　

　宗教の事は分からないが、労力に見合う手応えはあるの？

内緒事

　買い物に行っても夫は自分からは滅多に希望店など指名しない。
　しかし今日は「せんざんきが旨い店へ行こうよ」と言い出した。

　肥満人には揚げ物は遠慮してもらいたいが希望も叶えさせたい。
　昼のおかずの手抜きにもなる。つい甘くなってそこに行く事に。

　私が店内で他の物を物色している内に彼は居なくなった。
　トイレか出入り口付近で待っているだろうと思って気にしない。

　のっそりと嬉しそうに出来立てと思われるパックを抱えて現れた？
　グラム売りで１番量の多いのを持ってきたとか、私の籠に入れる。

　幾ら何でも多過ぎる！夫に気付かれないように小さめに交換した。
　

愛ゆえに

　毎日、最低２回は下着類を取り換えるのが夫の生活習慣。
　朝の起床時と夕方に寝支度する時に全部脱ぎ捨て着替える。
　
　パンツ、シャツ、ズボン下、靴下は日中に限らず夜中も着ている。
　セットでベッドの側に置いておかないとタンスの中を荒らされる。

　それが嫌なので毎回きちんと出しておく。今夕は着替えてない？
　「何ゆえに着替えなかったの」と夫に目薬を差しながら聞いた。

　面倒、忘却等の返事が予されるのに「愛ゆえに」とすまして言う。
　直後二人で爆笑「愛ゆえに」は便利な言葉、私もいつか使おう。

　理由は判明しないままだが、何の支障もないのでそのまま。

おまわりさん

　「昼間、赤い自転車があって若い男性が出てきたので驚きました。
　夫婦二人住まいの筈と思って、少しお話しさせてもらいました」


　夕方、男女二人連れのお巡りさんが我が家にやってきてそう言う。
　「ああ、それなら次男ですよ。uターンしてきて同居しています」
　
　「そんなら良いんですが」と言いながら職場などを質問してきた。
　直接、息子の口からも聞いたと思うのに再確認しに来た様子？

　
　普段は単独で来るのに二人？分厚い防弾服着用姿も初めて見る恰好。
　「最近物騒な事件が多いからこんな恰好です」と弁解じみた笑顔。

　もしかすると何か事件性を疑ったのかな？有難いやら可笑しいやら！

　

チューリップ

　今朝起きると春のような暖かさを感じた。周りの景色も春めく。
　小雨が降っていたが真冬時のような硬さが消えて柔らかい雨。

　買い物に行く道で菜の花が咲き白梅も所どころで目に入った。
　「花粉が無ければ春は好きなんだけどね」そんな独り言を言う。

　寒気の緩みに誘われて、桜草でも植えてみようかと買いに行く。
　この花は手間いらずで結構長期間、可愛い花を咲かせてくれる。

　日当たりの良い所に植木鉢を置こうとしたら小さな芽に気付く。
　２，３㎝のがムクムク数本頭をもたげている。チューリップ！？

　去年のだ。花は咲くかしら？咲いても小ぶりと思うが楽しみ。

思い出カレー

　昨日のこの欄で「東京飯田橋南海のカレー」を出した。
　学生だった約５０年前「安くて旨い」の評判で何度か食べた。
　
　その頃、夫とは面識はなかったが彼も常連だったそうだ。
　小さなカレー専門店、学生とサラリーマンでいつも満席状態。
　
　ドロドロに煮つぶした黒っぽいカレーだった。当時５０円？
　もう姿は消していると思ったが、店名をネットで検索してみた。
　
　それらしき物件は出るが場所が少し違う。同店かどうかは不明。
　夫と私は偶然同じ大学、学年は彼が１年上、共通の話題は多い。

　カレーの話から青春時代を思い出し「ああだった、こうだった」

　

カレーライス

　息子と食べ物の好き嫌いの話をしていたのは数日前の事。
　今は喜ばないけど昔、夫がカレーにも目がなかった事も話した。

　「美味しいカレーの店があるから持ち帰りしてみよう」
　昨日、息子はそんな事を言いながら仕事に行った。

　果たして夫は食べるかしら、好意が無にならなきゃいいけど？
　翌朝起きると、私と二人分のカレーが食卓に置いてあった。
、
　「推奨カレーだって、夜しか開いてない店だから私も初めてよ」
　温めて出すとジロッと眺めた夫は息子の手前、渋々口にした？

　「東京飯田橋南海のカレーを思い出すよ」笑顔になっていた。
　

花粉症？

　今朝は起床時からいつもと違う感覚に襲われて頭が重い。
　涙目に鼻水、時々くしゃみで風邪の様相を呈している。

　やばいなあと思っていたら気のせいか、ふらつきもする。
　熱は出にくい体質なのに額に手をやると少し熱っぽい？

　息子は「寝ておけ」と言うが日中からは抵抗がある。
　とりあえず葛根湯を飲んでおいたが、ふと思い出した。

　もしかしたら花粉症？毎年この時期に悩まされている。
　ここ数年あまりひどくはなかったから油断していた。

　風邪か花粉症かは素人判断では不明だが気分は憂鬱！

その女…

　推理小説は滅多に読まないが今回は話の種に久しぶりに読んだ。
　二晩かけて読んだのが「その女アレックス」ピエール・ルメート著

　新聞広告でも何度か大きく取り上げられた小説、2011年発表作。
　話題作との評判が立っていたので図書館で予約していた。

　その順番が回って来たので受け取ると文庫本、読みやすい。
　フランスの作家だから登場人物はカタカナ、それが少々面倒？

　でも話の展開が予想されにくく巧みなので自然と引き込まれる。
　誘拐で始まり残酷な連続殺人、犯人の自殺、それで終わらない。

　最後の警部の言葉が印象的「大事なのは事実ではなく正義」

肩透かし

　今日は夫の通院日、朝１０時半の予約だったので病院に連れて行く。
　帰宅はどうせ昼の２時も３時にもなるだろうと覚悟していた。

　途中、図書館に寄って待ち時間に読む本も２冊借りてから行く。
　留守番の息子にも「一人で先に食べておくように」と伝えている。

　「さあ、イライラせずに何時間でも待ってやるぞ」と構える。
　ところが１時間もしない内に名前を呼ばれて診察室に入る事に。

　「どうですか」「この冬は今までになく体調が良くて助かってます」
　ドクターの問いに、そのように答えると一緒になって喜んでくれた。

　昼過ぎに帰宅、肩透かしを食らった感じだが喜ばなければならない。

よくやる失敗

　昼食の片付けを終え夫の世話をし、歯磨きしてからが私の休憩時間。
　男連中は食直後にコーヒを飲むが私は１段落してからのマイペース。

　コーヒはその頃には冷める。熱いのが好みだからレンジで温め直す。
　今日はチンした直後に電話がかかりそのまま次の用事も生じ多忙。

　その内、コーヒの事などすっかり頭から消えて夕時を迎えていた。
　夕食の準備でレンジを使おうとしたら中にカップが鎮座している。

　「ありゃ、またやった」コーヒに限らずおかずの皿だったりもする。
　「何か足りない」で気づく時もあるが、そのままの時も多々ある。

　私にはありふれた失敗、今は笑ってられるが将来に不安を感じる。

　

好物は何？

　昼食時、ご飯の分量が中途半端だったので巻き寿司を添えた。
　巻き寿司は夫の好物なので時々お助けマンになってくれている。

　ところが「○○のじゃないから不味い！」とお気に召さぬ様子。
　「こだわりが多い人ね。デリケートな人は困るわ」と私はぼやく。

　夫が寝室に引き上げた後、息子が「大変だね」と言いながら質問。
　「好き嫌いが多いのは知ってるけど親父は一体何が好物なの？」

　「果物、和菓子、パン、芋、鶏唐揚げ、餃子。寿司…かしらね」
　以前は中華物や麺類も好んだが、今は見向きもしなくなった。

　食欲は旺盛なので心配ないが、栄養面では要注意。献立に悩む。

病院のお得意様

　糖尿病の治療の為に、もう３０年余り同じ内科に通院している。
　検査値は褒められた値とは言えないが同じ状態が続いている。

　自覚症状は特になし。でも合併症が怖いので治療は継続する。　
　１月に１度、受診しないと薬が出ないので渋々でも出向く。
　
　毎回、数時間待たされて30 秒程度の診察、あっけなさすぎる？
　「変わりはないですか」「はい」「いつもと同じ薬で良いね」

　それまでに血液検査の採血は看護士がするが、面談はこれだけ。
　変わりないからこれで良いのかも知れないが余りにも事務的！

　請求書は５万円の１割、私みたいな患者は楽だろうなんて思う。

プラス塩味

　家族３人で昼食を食べている時、夫が「ハックション！」
　近所にも聞こえるかのような大爆音、慣れていても驚く。

　くしゃみやエヅキは病気のせいで喉にも問題があるそうだ。
　時には食べ物を詰まらせて落ち着くまで大変な時もある。

　今回はくしゃみで済んだが、ふと見ると鼻水が口元までタラり。
　そのまま物を食べようとしたので「鼻を拭かんと汚いじゃない」

　ティシュを渡しながら私はつい乱暴な言い方をしてしまった。
　「塩味がプラスされて良いんじゃない？家のは薄味だもんね」

　息子が冗談を言ったお蔭で場は和み、夫も食事を続行した。