番狂わせな年末

　昼食を終えて私がPCに向かっていた時に隣でドスンの音。
　何事かと見に行くと夫が自室の床で仰向けに転倒していた。

　顔面蒼白、意識朦朧でけいれんを起こしているのでドキリ！
　２階にいた次男を呼んでベッドに移したが尋常ではなかった。

　救急車を呼んだが緊急病院の案内音が聞こえるだけで通じない？
　慌てて長男にSOSを出して車でかかりつけ医に運搬してもらう。

　熱は９度２分、各種検査をして安静の必要ありで入院となった。
　脳に異常はなくインフルエンザでもないとの事で少し安心した。

　とんだ番狂わせな年末になったが多分長引く事は無いと思う？

余計な事

「もう置かないで」と頼むのに夫は毎日余計な事をしてくれる。
夜中帰宅する息子用に私はお盆に夜食を準備して布巾をかける。

そのお盆に夫が私の隙を狙ったように勝手に果物を添えている。
林檎だったり蜜柑、柿などその日の気分で変るようだが乗せる。

私は栄養面から何らかの果物を盛りつけるから余分は不要！
「２重になるし皮を剥かないと駄目」と言うのに夫は無視する。

　まるで仏様へのお供えのようだ。腹立つ程ではないが笑える。
　子供への愛の表れなのかふざけているのかそれとも両方か？

　私が寝る時そっとどけておくが本当に子供じみている。

嬉しい悲鳴

　大根が豊作と言う訳でもないのに今年は食べきれない程、届く。
　連日何らかの大根料理を作るが一向に無くならず、嬉しい悲鳴！

　おでん等の大切りで片付いたと思う間もなく次のが来たりする。
　新鮮な内に友人やお隣さんに持ち込んで食べて貰う時もある。

　１週間に１度義妹が人参等と共に立派なのを２本ずつ持ってくる。
　今日は植木屋さんが大根の漬物と抜きたて泥付きを届けてくれた。

　おまけに島の友達からもブロッコリー・蜜柑・大根等も頂戴した。
　折角の好意なのに「間に合っている」なんてお断りなどできない。

「大根のような色白になりたい」と思いながら有難く頂いている。

他人の空似

病院の待合室にいると８０代と見受ける二人連れの女性が来た。
「○○さ～ん、ご無沙汰してます。お元気？」と話しかけてくる。

「人違いです。よく間違われますのよ」と答えると２人共ポカン！
　連れの人とボソボソ「でもよく似ているわねぇ」と不思議そう。

「他人の空似がこの世に３人いるんですって」と言いながら去った。
　今までに１０回と言わず「誰それさんでは？」と間違われている。

　私によく似た人が何人もいるようだ。どんな人かと興味はある。
　私の顔って何処にでもある顔？そうとも思えないから不思議！

　間違いと気づいた人は「それにしても．．．」と同じ事を言う。

嫌な仕事

　言うまいと思っていても夫への小言の一つが「汚い止めてよ！」
　食事途中に外れた義歯をお皿の上に置こうとするので私は怒る。

　むせたりした時に外れるから仕方ないとは思うが気持ち悪い。
　食べ物がからまっているから見た瞬間に食欲など消え失せる。

　好きでやっているのではないと分かっていても腹が立つ。
　洗って接着剤を塗って口中に戻すのも私の役目、夫は待っだけ。

　「私が先に逝けばどうするのよ、自分でやる気はないの？」
　　返答はない、すまないとも思ってない態度によけいに腹立つ。

　来年早々に新しい入れ歯が出来上がる予定、完成が待たれる。

クリスマス

　クリスマスは子供や孫でもいれば皆で楽しむかも知れない？
　残念な事に老夫婦だけでは「クリスマスか」と思うだけだ。

　２４日はチキンやケーキを食べる事もなくいつもと変らない。
　ところが２５日の朝、朝食の準備で冷蔵庫を開けてびっくり！

　鶏の丸焼きが入っていた。次男が商売用に作った物のようだ？
　わざわざ私たちの為に用意したのか、売れ残りかは分からない。

　見ると鶏の腹部に色々な野菜が詰まっていて香ばしい香りがした。
　香辛料に何を使うのか知らないが食べると美味、焼き具合も上等。

　今夜はそれをメインにして夫とメリークリスマス！息子に感謝。
　
　

　

息子名義で

　時々、家に配布されるタウン誌の読者プレゼントに応募する。
　宝くじは買う事もないから当然当たるなんて事は有りえない。

　しかしタウン誌の応募は葉書代だけ、当選確率は宝くじより高い！
　賞品は広告主の提供だから例えゲットしても高が知れている品物。

　些細な物でも通知が来ると幸運が舞い込んだようでとても嬉しい。
　今月は老人の私より次男の方が有利そうと思ったのがあった。

　次男名義で応募するとコーヒ豆、他誌でも丼店のランチに当選。
　厳正なる抽選とあるが年齢等でターゲットを絞っている気もする？

　私の推測が当たったのかもしれないし、単なる偶然かも知れない。

大掃除の真似事

　今日は年末とも思えない暖かさ、しかも雲一つない青天。
　この日を利用しない手はなかろうと大掃除を思いついた。

　普段こまめにしておけば良いのに、ついおろそかにしがち。
　台所の窓が気になっていたので２箇所の窓拭きから始めた。
　
　冷蔵庫の後ろの窓は手が届かないので掃除は盆暮れ程度。
　そのサッシの溝に土埃が貯まるので楊枝等で取り除いた。

　物を移動させながらの作業だったからか台所だけで疲れた。
　他もやりたいのは山々、でも無理は禁物で後日に回す事に。
　
　大掃除の真似事に終わった。昔なら一気にやったのに・・・？

お好み焼き

　献立に困ったので昼食は久しぶりにお好み焼きにしてみた。
　中学生の頃に流行って熱中していたのを懐かしく思い出す。

　中高生がたむろっていた半屋台の店なら子供の小遣いで頼めた。
　もやしとキャベツばかりだったが食欲を満たすおやつの代表格。

　家庭でも鉄板を買ってもらって日曜日に姉と焼いたものだ。
　あの頃の食欲は驚くほど旺盛で数枚ぺろりと平らげていた。

　今日はもやしが無かったので青ネギの小口切りを一杯いれた。
　フライパンで焼いた物だが満足の行く出来栄えで夫も完食。

　食べ物は昔の記憶に結びつく。楽しい思い出がよみがえる。

今年の反省

　皆同じと思うが年末が近づと何かと気忙しい想いをするものだ。
　今朝は年内にしておかねばならない事などをメモしながら考えた。
　
　まず気になっている年賀状の仕上げを済ませる事、優先順位１位！
　ついでにメールや電話では済ませられない手紙も片付けた。

　１年分の文書（領収証等）の整理も行った。家計簿の点検にもなる。
　その作業を通して、今年の収支を見ると太っ腹な散財をしている！

　勿論、必要経費が大半だが無理に必要でない衣類費等が目立つ。
　若い頃は先行き不安で質素倹約の暮らしを強いられたのでその反動？
　
　今はもう年齢的に先が見えているので気も緩む、反省の余地あり。
　

　

又、失敗した

　昨日、台所に掛けているカレンダーを早くも来年のに替えた。
　例年なら年末の30日辺りにしているのに今年は早目に行った。
　
　病院等の予約１月分が次々と入るのでメモしておかねば忘れる。
　大事な予定は台所のカレンダーに目立つように記入している。

　来年のに書き込んで、もう今年のはいらないだろうと思って除けた。　
　それが失敗の元だった。本日は夫の歯科予約をしていた筈？

　その事を夕食後に気付いたので慌てて謝罪と予約変更の℡をした。
　月曜日に入れて貰えたがディと重なる。でも歯科優先にする事に。

「あ～あ、又失敗した」自分で嫌になる。私も頭のネジが緩んでいる？
　

無駄にした労力

　夫の上着を新調した時にその下に着るシャツも揃えて購入した。
　シャツ類はMを着る。なのにそれは袖が手首から５㎝も出る長さ。

　私なら適当に折り返して着るが、夫はそんな事は出来そうにない。
　面倒と思いながらカフス部分を外して５㎝ちょん切る事にした。
　
　ミシンがないから手縫い、２時間程苦心しながら何とか仕上げた。
　リフォーム店に頼めば楽で綺麗なのは承知だが料金を節約したい。

　出来上がった物を着せてみると今度は腹部が少しきつそうな感じ？
　無理すれば着れない事はないが夫が嫌がったので着用はあきらめる。

　夫の為に頑張ったのに労力も服代も無駄とは、私のミスだが悔しい。　

頭のネジゆるむ

　今日は夫の脳外科受診日、今年最後になる。今年も無事だった。
　最近は体調も安定している「この調子で頑張って」で診察終了。

　「有難うございました。来年もお世話になります」挨拶していた。
　すると夫は突然「綺麗だった！」と満面の笑みで先生に言い出す。
　
　いつも事だが話に脈拍がないから相手は何の事やら分からない。
　「何が？」とか色々質問してくれるが禅問答みたいで笑える。

　「デイの職員が11月末小豆島に紅葉見物に行って綺麗と言ってた」
　私の通訳で先生は苦笑いで納得。夫は故郷自慢をしたいだけの話！

　ここ２週間私にも同じ事を毎日言う。頭のネジは相当ゆるんでいる？

運転免許証更新

　気になっていた運転免許証の更新がやっと終わって一安心。
　通知が来てから２度自動車教習所に通っている。

　75歳以上の者は認知症検査と講習を義務付けられるからだ。
　そして３度目に警察署での手続きがあってやっと発行された。

　手数料もその都度必要。若い時の手続きは１度で済んだのに。
　今回は視力の関係で途中に白内障手術も入れたから長く感じた。

　車屋には危険運転防止装置付きの新型車を勧められている。
　今の愛車が傷だらけだから考えない事もないが決断できない。

　免許証返上時期も視野に入れなければならず思案のしどころ？

ルンルン気分

　昨夜、次男が「ホイ、これ」と言ってスニーカを差し出した。
　「誕生祝？　先日お蜜柑くれたじゃない、あれで十分よ」

　「まあそう言わずに、元気で散歩してよ」と嬉しい事を言う。
　私の好みを知っているのかワイン系の赤、一目で気に入った。

　「こんなのどこで売ってるの？」「ネット、返品は出来ないよ」
　そんな会話をした。思っても見ないプレゼントに胸がキュン！

　散歩用の靴は数足ある。それらが傷むまで仕舞っておこうか？
　でも履かない内に死ぬ可能性も無きにしも非ず、早速履く事に。

　普段は義務感で歩く道も軽やかに感じた。私って幸せ者なんだ。