ストレス撃退

　昨日、正気とも思えぬ無礼な文面のメールが来ていた。
　私は血圧が上昇して、頭がふらつき夜も眠れなかった。

　午前中は炬燵にもぐって寝たふりをして気を静めていた。
　午後からはストレスが緩和出来ればとボウリングしてきた。

　ゲームをしている内は良いが、時間が終れば現実に戻る。
　くだくだ考えたって解決しない問題ならば気にするまい？

　そう結論付けたつもりなのに何時までも脳がざわつきイラつく。
　読書で気分転換しようと「終わらざる夏」浅田次郎を手に取る。

　ぐいぐい引き込まれ小さな事にこだわるのがあほらしくなった。

温水器の点検

　エコキュート設置から早くも３年が経過したらしい。
　「３年目の検診時期なので見に行きます」と連絡があった。

　電話では費用は要らないと言っていたが心配だった。
　「無料と言っても部品代は別です」なんて言われるのでは？

　壮年の男性が差し出した名刺は松山の住所になっていた。
　遠路しかも休日に出向いてくるとは…やはり何かあるのでは？

　私の危惧とは反対に丁寧な説明もあって感じも良かった。
　「異常ありません、又３年後に来ます」そう言って帰られた。

　疑心を反省！老人を狙う悪質商法が多いから用心しすぎた？

美容院にて

　連休が始まって旅行など楽しい計画を立てている人も多かろう。
　私は特に予定もない。気晴らしにせめてカットでもしてこようか。

　そう思いついて美容院に出向いたが生憎、先客がいた。
　待っていると年老いた母親が50代位の息子と一緒に入ってきた。

　母親が毛染めを希望して、その間待つ息子は親孝行者と思った。
　私もいつかこんなにしてもらえるかなと半分羨む気持ちだった。

　しかし聞こえる話からして男性の方はどうやら知恵遅れの様子？
　詳しい事情は分からないが母親が息子の面倒を見ているようだ。

　珍しい事ではないかも知れないが、あの高齢では大変と思う。

お庭拝見

　「牡丹が咲いているから良かったら見にきて下さい」
　このようなお誘いを受けたので友人とお邪魔してきた。

　個人の家に桜も植えていると聞いていたので興味津々。
　建物の前後に広い庭があり樹木や草花で埋まっていた。

　見た事はあっても名前は知らない物なども多くて尋ねる。
　植木鉢や甕も数知れずあり陶製の椅子や机も置いている。

　そこに座って木陰でお茶など楽しむのも素敵だろうなぁ。
　敷地100坪ならではのゆとり？でも手入れが大変と思う。

　目の保養になった。また季節が変わった頃お邪魔したい。

愛をこめて

　ディケアから戻ってきた夫が何か大事そうに握っている。
　時々連絡用のメモなど預かってくる時がある。

　その類かなと思っていると１枚の葉書を差し出した。
　葉書には花や蝶の折り紙を貼った横に何やら字が書いてある。

　「愛をこめて　熊さんより○○さんへ」 だって！
　○○は私の名前、愛だなんて芝居がかっていてこそばい。

　「誰が書いたん？」と聞くと「主任さん」と素直に白状する。
　まあ、恥じる事もなく持ち帰ったところは可愛いもんだ？

　所詮お遊び、私も付きあい気分で「有難う」と笑顔を返した。

雨中のドライブ

　昨夜からの雨続きで鬱陶しい。おまけに夫の在宅日。
　夫は朝から退屈で「東予市にパンを買いに行こうよ」と言う。

　
　「パンならそんな遠くまで行かなくても…」と私は拒む。
　「ドライブがてらだよ、家に居ると黴が生える」としつこい。

　雨の日は外出などしたくない、私は家で本でも読む方が良い。
　買い物よりも以前のように温泉にでも浸かるのならいいが？
　

　しかし夫一人での入浴は無理と分かっているので私が折れる。
　ガソリンをまいてきた。夫は裕次郎を聞きながら上機嫌。

　昼食は買ってきたパン類で済ました。アンパンは共通の好物。
　

シーツの洗濯

　天候がはっきりしなかったが２人分のシーツを洗った。
　私はピシッと硬めの糊をつけないと、どうも気持ち悪い。
　

　夫のは糊づけを嫌うからふにゃふにゃの仕上がりにする。
　柔らかい肌触りが好みと分かっているが私は反対を好む。

　　
　昔はシーツもアイロン掛けをしていたが今は手抜が多い。
　慣れると怖いもので少々のシワは気にしなくなった？

　糊が濃いとシワは目立ちにくいのに糊無しの方は駄目！
　干す時にピシャピシャ掌でたたくけれど小シワが残る。

　折角洗っても夫のは綺麗になった実感がなくせいがない。

バラ１輪

　　一時期熱中していたガーデニングはここ数年飽き気味？
　「チューリップ、可愛いのに植えなかったの？」夫が尋ねる。
　

　「寒かったから横着したの、何にも植えてない」と返事する。
　春先は色とりどりの花が多いから庭は賑やかだった。

　しかし昨年は夫に手を取られ庭いじりの気分も萎えていた。
　だから常用葉物が寂しげに植わっている程度で殺風景？

　そんな状況下だが放りっぱなしだったバラが一輪咲いていた。
　切るのは惜しいけど風に散りそうなので花瓶に活けてみた。

　バラは凛として気品があり見惚れる。救われた気持ちになる。

男性下着

　夫は私が用意したズボン下を脱いで新品と取替えていた。
　「胴回りがゆるくなった、ダイエットの成果だね」と言う。

　
　ゴムが伸びただけよ。見れば分かりそうなのに能天気な人！
　夫はウエスト特大、他はM寸OKのアンバランスな梨体型で困る。


　Mだとウエストがきつく、大きいサイズでは裾丈が長すぎる。
　下着はサイズ直しが出来ないので、選ぶ時にあれこれ苦労する。

　昔のようにゴムの入れ替えが効かないのが大半で不便になった。
　生地は平気でもゴムが伸びたらそれで終わりとは勿体無い！

　
　私の数倍の速さで夫は下着を消耗する。腹回りを細くさせたい。　

スポーツ店で

　スポーツ用品店で売り出しをしていたので出向いた。
　開店10分前に着いたのに既に30人位の人が並んでいた。

　私のお目当ては目玉商品のジャージ上下とスニーカー。
　目玉は10着限り、一目散に走ったのにもう売り切れ！

　ガクッとしていたら1着戻しに来た人が居たので咄嗟に掴む。
　若い人も同時に引っ張る「じゃんけんしましょう」で負けた。

　あきらめて帰りかけたら「サイズが小さい」と戻す人が居た。
　7号とは幸運、派手めが気になったが地味よりは良かろう？

　前々から運動着が欲しいと思っていたので良い機会だった。

私食べる人

　友達がママレードを作ったからと持って来てくれた。
　何時も「私食べる人」を決め込んで好意に甘えている。

　私も気が向くと佃煮とかジャムなど作らない事はない？
　でも人様に差し上げるほどの自信はないから自宅用のみ。

　彼女は手慣れているのか、いつも感心するほど上手に作る。
　分量も相当量作るそうで手間暇、費用も大変と恐縮する。

　暇とか多忙に関係なく、好きでないと出来ない事と思う。
　それ以上にサービス精神が旺盛なのだろう。感心する！

　世の中にはマメな人が居る。見習えば良いが私には無理？

喜ばしい事

　昨日、歯医者の待ち時間に夫が10分位だが本を読んでいた。
　普段は新聞のテレビ欄、スポーツの見出しや写真程度なのに？

　珍しい事もあるもんだと驚いていると「借りて帰る」と言う。
　「日本の７２候を楽しむ」旧暦のある暮らしー私も読みたい本。
　

　
　四季折々の事柄が美しく優しい絵と短文で紹介されている。
　夫のペースだと読むのに長くかかりそうなので買う事にした。


　頭の刺激になるだろう。意欲が湧いてきたのかなと期待もする。
　暖かくなった事もあるが夫の元気が戻りつつあるのは喜ばしい。

　「貴方は不死鳥ね」とおだてると嬉しそうな顔をしていた。

家出人？

　「お姉さんの行方、知らない？」と次姉の友人から電話がかかった。
　「〝当分帰って来ない″と旦那さんが言うのよ」その人は心配する。

　「夫婦喧嘩でもして家出したんじゃないの？」冗談を言っておいた。
　喧嘩でなくてもどうせ１番上の姉と温泉巡りでもしているのだろう。

　外国旅行は月末と聞いている。連続となると隠密行動のつもりかも？
　私が夫に手を取られて自由にならないのを姉は常々不憫がっている。
　

　私が羨むとでも思ったのかも？余計な気遣いなど不要なのに…！
　事情は分からないが、家出するような人でないから特に配はしない。

　姉宅はお互い自立していて不干渉主義、その内上機嫌で帰るだろう。

笑ってしまう

　朝夕、着替える夫の下着は団子状で洗濯機に突っ込まれる。
　それを仕分けるのも私の毎度の仕事、今夜はパンツ数が多い？

　汚れたから着替えたのかと思ったが１枚は使用の形跡がない？
　それは先ほど私が用意したパンツなので夫に聞くと首を傾げる。

　「これは今夜用のパンツなんだけど…気に入らないの」と聞く。
　「そんな事ないよ」「そんなら何故」聞きながら私はひらめいた。

　「ちょっと失礼ね」と言いながらパジャマをずらすとノーパン！
　思わず笑ってしまった。奴さんんも照れ笑いをして「ありゃまぁ」

　はき忘れとは信じられな～い？しかも面倒だからとそのまま寝た。

鯉のぼり

　久々の好天で気温もやっとこの時期らしい暖かさになった。
　昨夜の暴風雨はひどかった。打って変った晴天で嬉しい。

　庭掃除をして近所を見渡すと早くも鯉のぼりが揚がっていた。
　農家の広い庭で幟も鯉のぼりも威勢よく風になびいている。

　兜や武者人形も良いが鯉のぼりが空に泳ぐ姿は伸びやかで好き。
　青空と鯉のぼりは実に良く似合う。子供は元気に育ってほしい。

　我が家も鯉のぼりを揚げた時期がある。懐かしい思い出の一つ。
　天候によって上げ下げするのは面倒だったが楽しかった。

　鯉のぼりから〝目に青葉山ホトトギス初鰹″の句も浮かび爽快。