記録が負けているから、世界と戦えないのは当たり前だが、その前に「思考」を変えないことには、このままではインタビューがテンプレート化するだけ。
「このままでは世界と戦えない」
では「何を変えれば戦えるのか?」
それは「予選から行く」です。
それでは決勝は勝てない、という声が聞こえてきますし、これを実行できる選手も少ないのは理解できます。
その数少ない選手にならないと世界では戦えないのです。
予選を流すのは世界でもやっているじゃないか!
これもその通りです。
だから、「流す定義」を作るべきです。
まずどこを目指すか?を決めます。
例えば「世界大会の決勝」を目指すとします。
そうすると必然的に準決勝進出タイムが見えてきます。16位ですね。
この世界16位のタイムを予選タイムの平均値とします。
このタイムが「流すべきタイム」です。
ということは、今の日本で予選を流して良い選手は一握りしかいません。
それ以外の人は、予選の平均タイムが16位に届いていないのなら、やはり予選から行くべきです。
そうして1年が経ち、2年が経ち、ようやく予選の平均タイムが16位になった時に、初めて「予選流す」訳です。
これが「世界と戦う」ということです。
国内のレースで予選を流して、決勝を上げて、決勝タイムで予選ランキングを作ると、全く歯が立たないのです。
予選を流せるようになるまでは、常に予選のタイムを上げることに専念すべきです。
しかしそれも心の強さが関係しますので非常に難しい問題でもあります。
一握りの選手になるということは、一握りの選手が実行していることを当たり前のようにやることです。