〜少年院で、認知機能向上を目指したトレーニングのグループに入れて、トレーニングしてみることにしたのです。
〜ある少年はわざと横を向いて外の景色をずっと見ていて、私のことを無視していました。そこで、その少年を指名して問題に答えさせようとすると、その少年は薄ら笑いをしながら「すみませ、景色を見ていて聞いていませんでした」と堂々と言ってきました。
他にも「こんなのやっても無駄だ、意味ない、やめたい」と皆に聞こえるようになんとも呟き、トレーニングを妨害する少年もいました。
〜しばらく続けましたが、真面目に取り組んできた少年たちも次第に「こんなことやって意味あるんですか?」と言い始めました。
〜そして私はだんだんと指導するのが嫌になり、投げやりになりました。 とうとう私は、教えたり問題を出したりするのをやめ、文句を言っていた少年たちに「では代わりにやってくれ」と彼らを前に出させ、私は少年側の席に移りました。
彼らに私の苦労を体験させようと思ったのです。
〜ところが、そこて驚くことが起きました。私を無視していた少年たちが「ボクにやらせてください」「ボクが教えます」と先を争って前に出てきたのです。そして、とても楽しそうに皆に問題を出したり、得意そうに他の少年に答えを教えたりし始めたのです。
〜それで気づきました。
少年たちには“教えるんだ“という視点ではダメなのだ、と。これまで幾度となく“こんなものもわからないの?“と言われ馬鹿にされ続けてきた少年たちは、自分たちも
“人に教えてみたい“
“人に頼りにされたい“
“人から認められたい“
という気持ちを強く持っていることを知りました。
そしてそれが自己評価の向上に繋がっていくのです。
〜そのまま導入するのは難しいと思われますが、人の役に立つことで自己評価の向上に繋がり、次第に勉強へのやる気も出てくる可能性があるのです。
〜ある少年はわざと横を向いて外の景色をずっと見ていて、私のことを無視していました。そこで、その少年を指名して問題に答えさせようとすると、その少年は薄ら笑いをしながら「すみませ、景色を見ていて聞いていませんでした」と堂々と言ってきました。
他にも「こんなのやっても無駄だ、意味ない、やめたい」と皆に聞こえるようになんとも呟き、トレーニングを妨害する少年もいました。
〜しばらく続けましたが、真面目に取り組んできた少年たちも次第に「こんなことやって意味あるんですか?」と言い始めました。
〜そして私はだんだんと指導するのが嫌になり、投げやりになりました。 とうとう私は、教えたり問題を出したりするのをやめ、文句を言っていた少年たちに「では代わりにやってくれ」と彼らを前に出させ、私は少年側の席に移りました。
彼らに私の苦労を体験させようと思ったのです。
〜ところが、そこて驚くことが起きました。私を無視していた少年たちが「ボクにやらせてください」「ボクが教えます」と先を争って前に出てきたのです。そして、とても楽しそうに皆に問題を出したり、得意そうに他の少年に答えを教えたりし始めたのです。
〜それで気づきました。
少年たちには“教えるんだ“という視点ではダメなのだ、と。これまで幾度となく“こんなものもわからないの?“と言われ馬鹿にされ続けてきた少年たちは、自分たちも
“人に教えてみたい“
“人に頼りにされたい“
“人から認められたい“
という気持ちを強く持っていることを知りました。
そしてそれが自己評価の向上に繋がっていくのです。
〜そのまま導入するのは難しいと思われますが、人の役に立つことで自己評価の向上に繋がり、次第に勉強へのやる気も出てくる可能性があるのです。