神様は努力しているところは見ていても「そんなのは当たり前だ」と思っているのかもしれない。
ところが「ズル」しているところはしっかりと見ているのかも。
神様が自分の心にいるとしたら「ズル」しているのは自分では気づいているのだから。
ズルの積み重ねは、自分の心から神様がいなくなってしまう。
信じられるものがいなくなってしまう。
見ていなくても「ズル」をしないでいられたら、心の中の神様はいつか大きな存在になって自分を救ってくれる。
「お前は自分を信じるんだ。それだけのことをやってきたじゃないか」って。
神様(自分の心)が必ず助けてくれる。
「~あれは小心者だ。ただ単に叱られるのが怖かったのだ。子供のように。臆病者なら使い道がある。うまく育てれば、臆病が転じて慎重な警官になるかもしれない。無謀なものよりよほどいい。どうにもならなくても、内勤にまわせばそつなくやっていくだろう。だが、川藤のようなしょうしんものはいけない。あれは仲間にしておくのが怖いタイプの男だ。誤魔化そうとしたのが鍵のかけ忘れ程度ならかわいいものだ。実害はない。しかし、次もそうだとは限らない。こういう部下を持つのは初めてではない。胃のあたりに不快な塊を感じる。」~夜警~