リレー合宿が始まりました。
今回はスプリントチームの主任という立場での参加となります。
先月は水泳水中学会にパネリストとして招待され、続いて長崎に呼ばれ講演をし、その翌週は陸上のスプリント学会に呼ばれ、その翌日は愛知地域研修会に参加させて頂きました。
その都度「なぜ私が呼ばれたのか?」を考えるようにしています。
それは間違いなく中京大学にてコーチをしていることと、その学生のみんなの活躍がそうさせてくれているということ。
成功例を話をさせてもらう事と同時にそうではないこともありますよ、という話もさせて頂いてます。
例えば
『トイレのスリッパを揃えている学生がいて他チームのコーチから「これからは中京大を応援します。」と言われました。しかし、それも一部です。残念ながらしない者もいるのが実際です。』
ということもお伝えしています。
それは物事の一面だけでは判断しにくいと考えるからです。
「水泳は人間形成の道なり」
一年生の時から話をさせてもらいますが、それがどのように活かされるかを見ています。
中京大学水泳部は期間限定の活動ではないのです。
これから永遠に続く部活でなくてはなりません。
もちろんだからと言って、方針に合わない行動をとったからと言ってすぐに見切りをつけるわけでもありません。
教育的指導を行い、改善していく過程を大切にしています。
箕成君がリレー合宿に参加しています。黙々とトレーニングに励んでいます。
箕成君は速さもありますが、その次のステージの「強さ」を兼ね備えています。
大人になるということは客観視出来るということです。
自分にとって何が必要か?
どういう行動が大切か?
それは自分自身をもコーチングしているということです。
中京大学水泳部の100名の学生をまとめ上げ、誰からも信頼された箕成キャプテンは、社会人になってからも力を付けて活躍しています。
当然の事と言えるかも知れませんが、仕事を終わらせてから水泳のトレーニングをしている事を考えれば、本当に素晴らしいと思います。
スプリントというものは、筋肉の熟成度と比例すると思います。
木の年輪と同じで時間をかけてじっくり筋肉を作りあげていきます。
どういうタイプの筋肉を作るかは、積み重ねたトレーニングのタイプと関係があるわけです。
練習が弱いからスプリントが速い、のではなく、高強度トレーニングを行うから練習距離が少ないのです。
ただし、更に一歩踏み込めばそれをセットトレーニングとして繰り返す事が出来るようになると世界で活躍出来るようになるわけです。
1セットしか出来なかったトレーニングが、適切な休憩を挟むことで2セット行う事が出来るようになるわけです。
箕成君の場合は普段は時間があまりないのでそう簡単にできないでしょうから、集中して1セットに取り組むからこそ今の活躍に繋がっているわけです。
このレベルに来たのならば、周りを気にせずに自分自身の感覚に正直になって追い込めたら休む!をしっかりと頭に入れて頑張ってもらいたいものです。
ファイトーーー!!!